約40.4億ドル 陸軍 DEFINITIVE CONTRACT W58RGZ23C0001

次世代垂直離着陸機 FLRAA の開発に約40.1億ドル ― ブラックホークを置き換える計画が「量産前」の段階で結ばれている(ベル・テキストロン/陸軍)

陸軍省 2022-12-05 〜 2031-04-05

陸軍の次世代の垂直離着陸機を開発・配備するための契約。記録は、この案件が「主要防衛調達計画になる前(pre-Major Defense Acquisition Program)」の段階にあり、取得区分はACAT 1Cだと明記している。契約期間は2022年12月から2031年4月まで。

契約の基本情報

  • 受注者ベル・テキストロン
  • 契約額$4,039,659,148(約40.4億ドル)
  • 軍種陸軍
  • 発注機関国防総省
  • 発注部局陸軍省
  • 契約種別DEFINITIVE CONTRACT
  • 履行期間2022-12-05 〜 2031-04-05
  • 契約番号(PIID)W58RGZ23C0001

契約の概要(原文)

THE FUTURE VERTICAL LIFT (FVL) FLRAA CAPABILITY SET THREE IS A PRE-MAJOR DEFENSE ACQUISITION PROGRAM (ACAT 1C) COMMISSIONED TO DEVELOP AND FIELD THE NEXT GENERATION OF AFFORDABLE VERTICAL LIFT TACTICAL ASSAULT / UTILITY AIRCRAFT FOR THE ARMY.

要点

  • 陸軍向けの次世代の垂直離着陸戦術強襲/汎用機を開発・配備するための契約。受注者はベル・テキストロン。
  • 記録は、主要防衛調達計画になる前(pre-Major Defense Acquisition Program)の段階であり、取得区分はACAT 1Cだと明記している。
  • 契約期間は2022年12月5日から2031年4月5日までの8年強。累計の契約額は約40.1億ドル。
  • 2026年8月28日時点で当サイトが保持する207件には現行のブラックホーク/H-60を作り続ける契約が複数あり、この記録はそれらを置き換える側にあたる。
  • 207件の契約期間は10年が24件で最も多く、8年から14年の帯に半数近くが集まる。
  • 40億ドル規模でありながら、制度上はまだ主要防衛調達計画になる前(ACAT 1C)として扱われている。

1置き換える側の契約

2026年8月28日時点で当サイトが保持する国防総省の契約207件には、ブラックホークやシーホークの多年度一括調達、H-60の複数年契約、第IX期・第X期といった記録が並んでいる。いずれも現に飛んでいる機体を作り続けるための契約である。この記録はそれらと向きが違う。作り続ける対象そのものを置き換えるために、次の機体を開発する契約だ。

同じヘリコプターという言葉の下に、生産を絶やさない契約と、生産の対象を入れ替える契約が並存している。

2「まだ主要調達計画ではない」と書かれている

記録が明記しているのは、この案件が主要防衛調達計画になる前の段階にあるという点である。取得区分はACAT 1Cと記されている。40億ドルという規模でありながら、制度上はまだ最上位の調達計画として扱われていない。開発が進み、量産へ移る段になって初めてその区分が変わる。金額の大きさと制度上の位置づけが一致しないことは、防衛調達では珍しくない。

3開発から配備までの時間

契約期間は202212月から20314月までの8年強にわたる。2026年8月28日時点で当サイトが保持する207件の契約期間を数えると、10年24件で最も多く、8年から14年の帯に半数近くが集まる。装備の調達は年度で区切られる予算の上に載りながら、実際には10年前後の時間軸で動いている。

手頃さ(affordable)という語が概要に含まれているのは、この長さのなかで費用がどう積み上がるかが計画の一部だからでもある。なお、機数や配備の時期は、この記録には含まれていない。

4作り続ける契約と、置き換える契約

当サイトが保持する記録には、ブラックホークやシーホークの多年度一括調達が並んでいます。いずれも現に飛んでいる機体を作り続けるための契約です。この記録はそれらと向きが違います。

現に飛んでいる機体を作り続ける契約作り続ける対象を置き換える契約(本件)
多年度契約として番号を重ねる開発の段階として結ばれる
生産ラインを絶やさないことが目的次の機体を成立させることが目的
量産の計画として制度上も扱われるまだ主要防衛調達計画になる前(ACAT 1C)

40億ドルという規模でありながら、制度上はまだ最上位の調達計画として扱われていません。開発が進み、量産へ移る段になって初めてその区分が変わります。金額の大きさと制度上の位置づけが一致しないことは、防衛調達では珍しくありません。手頃さという語が概要に含まれているのは、8年強という長さのなかで費用がどう積み上がるかが計画の一部だからでもあります。

なぜ重要か

装備の世代交代は、現行機の生産契約と後継機の開発契約が同時に走ることで進む。片方だけを見ていると、生産が続いていることを安定と読むか、後継が動いていることを転換と読むかで評価が割れる。契約の一覧を横に並べると、置き換えが何年がかりで設計されているかが見える。

よくある質問(FAQ)

FLRAAとは何ですか?
記録によれば Future Vertical Lift(FVL)の一部で、陸軍向けの次世代の垂直離着陸戦術強襲/汎用機を開発・配備する計画です。
「主要調達計画になる前」とはどういう意味ですか?
制度上、最上位の調達計画として扱われる区分にまだ入っていないという意味です。記録は取得区分をACAT 1Cとしています。
何機を配備するのですか?
機数や配備の時期は、この記録には含まれていません。

出典(一次情報)

本記事は下記の米国政府公式の支出データに基づく独自整理です。正確・最新の内容は公式をご確認ください。

#防衛#国防総省#陸軍#ヘリコプター#調達
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