ブラックホーク多年度契約「第X期」に約47億ドル ― 120機に加えオプション135機、初めて機数が記録された(シコルスキー)
米陸軍が、H-60M ブラックホーク・ヘリコプター120機(2022〜2026会計年度分)の多年度契約 第X期を シコルスキーに約47.0億ドルで発注した。概要にはさらに135機分のオプションが含まれると明記されている。当サイトが収録する第VIII期・第IX期には機数の記録がなく、本件で初めて数が確認できる。
契約の基本情報
- 受注者ロッキード・マーティン
- 契約額$4,695,609,076(約46.96億ドル)
- 軍種陸軍
- 発注機関国防総省
- 発注部局陸軍省
- 契約種別DEFINITIVE CONTRACT
- 履行期間2022-06-26 〜 2027-12-31
- 契約番号(PIID)W58RGZ22C0010
契約の概要(原文)
BLACK HAWK MY X PRODUCTION AIRCRAFT. FOREIGN MILITARY SALES.
要点
- 陸軍が シコルスキー に発注。概要は多年度第X期として H-60M ブラックホーク120機(2022〜2026会計年度分)の調達。
- さらに135機分のオプションを含むと概要に明記=オプションを含めれば最大255機。
- 契約額は約47.0億ドル($4,695,609,076・累計)、履行期間は2022年6月26日〜2027年12月31日。
- 当サイトは第VIII期・第IX期も収録しており、いずれも機数の記載がなかった=本件で初めて数が確認できる。
- 契約額がどちらの機数に対応するかは概要から判別できないため断定していない。
- 確約分120機とオプション分135機は別の数字で、合わせれば最大255機=確約分の2倍を超える。
1第X期=10回目の多年度契約
「MY X」は Multiyear Ten、すなわち同じ機種で10回目にあたる多年度契約である。当サイトは第VIII期(2012〜2016年生産分)と第IX期(2017〜2025年)も収録しており、番号が途切れずに続いていることが確認できる。多年度契約は数年分の生産をまとめて確約する方式で、企業は部材を一括して手配でき、生産ラインと人員を計画的に維持できる。
番号が10まで重なっているということは、この機種の生産が数十年にわたって切れ目なく続いてきたということでもある。
2「120機+オプション135機」という書かれ方
本件が他と違うのは、機数が概要に明記されている点である。確約分が120機、これに加えて135機分のオプションが含まれる。当サイトが収録する第VIII期・第IX期の記録には機数の記載がなく、規模を機数で比べることができなかった。オプションを含めれば最大255機となり、確約分の2倍を超える。
契約額約47.0億ドルがどちらの機数に対応するのかは概要からは判別できないため、当サイトでは断定していない。
3会計年度で区切られる調達
概要は「2022〜2026会計年度分の要求」と書いており、生産を暦年ではなく会計年度で束ねている。米連邦政府の会計年度は10月1日に始まり9月30日に終わる。履行期間が2027年12月まで伸びているのは、最終年度分の生産と納入が年度をまたいで続くためと読める。
4確約分とオプション分は別の数字
本件が他と違うのは、機数が概要に明記されている点です。ただし書かれている数字は一つではなく、性格の違う二つが並んでいます。
契約額約47.0億ドルがどちらの機数に対応するのかは概要からは判別できないため、当サイトでは断定していません。ニュースで「何機の契約」と報じられるとき、その数がどちらを指しているかで印象は倍近く変わります。概要は2022〜2026会計年度分の要求と書いており、生産を暦年ではなく会計年度で束ねています。
履行期間が2027年12月まで伸びているのは、最終年度分の生産と納入が年度をまたいで続くためと読めます。
なぜ重要か
多年度契約は確約分とオプション分という二つの数量を持ち、企業の生産計画に与える意味が異なる。確約分は設備と人員の裏付けになる一方、オプション分は行使されるまで需要にならない。番号が10期まで続く構造は、下請を含む供給網にとって長期の受注見通しそのものであり、期の切り替え時期に投資判断が集中する。
よくある質問(FAQ)
これは何のデータですか?
契約額は確定額ですか?
「MY X」とは何ですか。
120機と255機のどちらが正しいのですか。
出典(一次情報)
本記事は下記の米国政府公式の支出データに基づく独自整理です。正確・最新の内容は公式をご確認ください。
- USAspending(契約の詳細)
- 契約番号(PIID):W58RGZ22C0010