ファイザーに約40.4億ドル ― 陸軍が管理する成人用の新型コロナワクチン調達。期間1.7年は当サイトの未解説の国防契約で最も短い
陸軍が管理する確定契約で、説明欄には成人用の多回量バイアル入り新型コロナワクチンとある。義務付け額は約40億3,872万ドル、期間は2022年6月29日から2024年2月29日までの1.7年で、当サイトが保持する国防総省の契約のなかでも短い部類にあたる。
契約の基本情報
- 受注者ファイザー
- 契約額$4,038,717,532(約40.39億ドル)
- 軍種陸軍
- 発注機関国防総省
- 発注部局陸軍省
- 契約種別DEFINITIVE CONTRACT
- 履行期間2022-06-29 〜 2024-02-29
- 契約番号(PIID)W58P0522C0016
契約の概要(原文)
COVID-19 ADULT MDV VACCINE
要点
1国防総省の契約にワクチンが入っている
国防総省の契約というと、艦艇や航空機や車両を思い浮かべやすい。この記録の対象は成人用の新型コロナワクチンである。受注者は製薬会社で、管理しているのは陸軍省である。
医薬品の大量調達において、陸軍が契約の管理を担う形は米国では珍しくない。数量をまとめて確保し、全国に配る仕組みを持っているためと考えられる。ただし、その理由や配布先について、この記録は何も書いていない。読み取れるのは、陸軍が管理する契約として約40億3,872万ドルが義務付けられている、という事実までである。
2期間の短さが対象の性格を映している
期間は2022年6月29日から2024年2月29日までの1.7年である。2026年9月1日時点で当サイトが保持する国防総省の契約207件では、期間の中央値は10.7年、平均は11.9年で、10年以上のものが122件と6割近くを占める。
1年から3年に収まるものは6件しかない。艦艇や航空機は設計から試験まで工程が長く、契約も長くなる。既にある製品を数量で買う調達は、その必要がない。期間の長さは、何を買っているのかをある程度映している。
3支出済み額は0と記録されている
義務付け額は約40億3,872万ドルだが、支出済み額は0と記録されている。契約は2024年2月に終了しているため、これから支払う段階にあるとは考えにくい。
2026年9月1日時点で当サイトが保持する国防総省の契約207件のうち、支出済み額が0のものは115件あり、そのうち62件はこの契約と同じく終了日を過ぎている。終了済みで0という組み合わせは、契約の実態ではなく報告の仕組みを反映していると読むほうが正確である。支出の値だけを見て、実際に支払われたかどうかを判断することはできない。
4期間の短さが何を買っているかを映す
期間は2022年6月29日から2024年2月29日までの1.7年です。2026年9月1日時点で当サイトが保持する国防総省の契約のなかでは、際立って短い部類にあたります。
艦艇や航空機は設計から試験まで工程が長く、契約も長くなります。既にある製品を数量で買う調達には、その必要がありません。期間の長さは、何を買っているのかをある程度映しています。義務付け額は約40億3,872万ドルですが、支出済み額は0と記録されており、契約は2024年2月に終了しているため、報告の仕組みを反映していると読むほうが正確です。
なぜ重要か
公共調達の記録を分野で分けるとき、発注元の省庁だけを見ると実態を取り違えることがある。国防総省の契約という枠に、艦艇や航空機と並んでワクチンが入っている。期間の長さは、対象が長い工程を伴うものか、既製品を数量で買うものかを見分ける手がかりになる。
よくある質問(FAQ)
なぜ陸軍がワクチンを契約するのですか?
多回量バイアルとは何ですか?
なぜ期間が短いのですか?
出典(一次情報)
本記事は下記の米国政府公式の支出データに基づく独自整理です。正確・最新の内容は公式をご確認ください。
- USAspending(契約の詳細)
- 契約番号(PIID):W58P0522C0016