約34.86億ドル 空軍 DEFINITIVE CONTRACT FA881018C0006

ミサイル警戒衛星「次世代OPIR」極軌道機の研究に約34.7億ドル ― 静止軌道側は別企業で、契約番号は連番になっている(ノースロップ・グラマン/空軍)

空軍省 2018-06-25 〜 2031-04-11

次世代の常時監視型赤外線衛星(OPIR)のうち、極軌道の宇宙機1号機と2号機に関する研究の契約。当サイトが保持する記録には、同じ計画の静止軌道側の契約が別企業への発注として存在し、契約番号はこの記録の1つ前になっている。両者を合わせると約109.4億ドルになる。

契約の基本情報

  • 受注者ノースロップ・グラマン
  • 契約額$3,485,513,539(約34.86億ドル)
  • 軍種空軍
  • 発注機関国防総省
  • 発注部局空軍省
  • 契約種別DEFINITIVE CONTRACT
  • 履行期間2018-06-25 〜 2031-04-11
  • 契約番号(PIID)FA881018C0006

契約の概要(原文)

NEXT GENERATION OVERHEAD PERSISTENT INFRARED POLAR SPACE VEHICLES 1 AND 2 STUDY.

要点

  • 次世代の常時監視型赤外線衛星(OPIR)のうち、極軌道の宇宙機1号機・2号機に関する研究の契約。約34.7億ドル。
  • 当サイトが保持する記録には、静止軌道側の1〜3号機をロッキード・マーティンへ発注した契約(約74.7億ドル)が別に存在する。
  • 契約番号は FA881018C0005(静止軌道)と FA881018C0006(極軌道)で連番。両者を合わせると約109.4億ドル。
  • 静止軌道は同じ地域を常に見続けられ、極軌道は極域を含む高緯度を捉えられる。軌道の違いが役割の違いになっている。
  • 概要は研究(STUDY)と記しており、製造・打ち上げの手前の検討段階にあたる。期間は2018年6月から2031年4月までの13年近く。
  • 次世代OPIRは静止軌道側がロッキード約74.7億ドル、極軌道側がノースロップ約34.7億ドルで、契約番号は連番である。

1見張る場所によって衛星が変わる

ミサイルの発射を捉える衛星は、どこから見るかで設計が変わる。静止軌道は地球の自転と同じ周期で回るため、同じ地域を常に見続けられる。一方、極軌道は南北に地球を回るため、極域を含む高緯度を捉えられる。静止軌道からは見えにくい領域を、別の軌道の衛星が補う構造になっている。この記録は極軌道側の1号機と2号機に関するもので、静止軌道側は別の契約として存在している。

2同じ計画が別々の企業へ

当サイトが保持する記録では、静止軌道側の13号機はロッキード・マーティンへ約74.7億ドルで発注され、極軌道側の12号機はノースロップ・グラマンへ約34.7億ドルで発注されている。合わせると約109.4億ドルになる。契約番号は FA881018C0005 と FA881018C0006 で連番であり、同じ発注の流れで出されたことが読み取れる。

開始日は極軌道側が2018年6月25日、静止軌道側が2018年8月14日で、極軌道側の方が先である。1件だけを見れば1社への発注に見えるが、番号で束ねると1つの計画が軌道ごとに分けられていることが分かる。

静止軌道側(1〜3号機)極軌道側(1〜2号機・本件)
受注者ロッキード・マーティンノースロップ・グラマン
金額約74.7億ドル約34.7億ドル
契約番号FA881018C0005FA881018C0006
開始日2018年8月14日2018年6月25日

3「研究」に34.7億ドル

概要の末尾には研究(STUDY)と記されている。宇宙機を製造して打ち上げる契約ではなく、その手前の検討にあたる段階である。それでも金額は約34.7億ドルで、2026年8月31日時点で当サイトが保持する国防総省の契約207件のなかでも大きい部類に入る。宇宙システムでは、何を作るかを決める段階そのものに大きな費用と時間がかかる。

期間が2018年から2031年までの13年近くに設定されているのも、その性格を反映していると読める。なお、この研究の結果として何が決まったかは、この記録には含まれていない。

なぜ重要か

大型の宇宙システムは、1つの計画が軌道や役割ごとに分割して発注されることがある。契約を1件ずつ見ていると、それぞれが独立した事業に見えてしまう。契約番号や概要の文言で束ねると、計画全体の規模と、複数企業への分散のさせ方が見えてくる。

よくある質問(FAQ)

静止軌道と極軌道はどう違いますか?
静止軌道は地球の自転と同じ周期で回るため同じ地域を常に見続けられ、極軌道は南北に地球を回るため極域を含む高緯度を捉えられます。
なぜ2社に分かれているのですか?
記録に理由は書かれていません。読み取れるのは、契約番号が連番で、軌道ごとに別の企業へ発注されているという事実までです。
「研究」とは何をするのですか?
概要は研究(STUDY)と記すのみで、内容は書かれていません。宇宙機を製造して打ち上げる契約ではなく、その手前の検討段階にあたります。

出典(一次情報)

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