約49.97億ドル 空軍 DEFINITIVE CONTRACT FA862507C6471

C-5M 改修の長納期資材に約50億ドル ― 「新しく買わずに作り直す」という選択(ロッキード・空軍)

空軍省 2007-04-30 〜 2019-01-31

米空軍が、C-5M の信頼性向上・エンジン換装計画(RERP)にかかる低率初期生産(LRIP)分の長納期資材を、先行して ロッキード・マーティンに発注した。契約額は約50.0億ドル、履行期間は2007年4月から2019年1月まで。既存の輸送機を新造せずに近代化するという選択が、契約の題目に凝縮されている。

契約の基本情報

  • 受注者ロッキード・マーティン
  • 契約額$4,996,841,729(約49.97億ドル)
  • 軍種空軍
  • 発注機関国防総省
  • 発注部局空軍省
  • 契約種別DEFINITIVE CONTRACT
  • 履行期間2007-04-30 〜 2019-01-31
  • 契約番号(PIID)FA862507C6471

契約の概要(原文)

ADVANCE PROCUREMENT OF LONG LEAD FOR LRIP FOR C-5M RERP

要点

  • 空軍が C-5M RERP の低率初期生産(LRIP)にかかる長納期資材の先行調達を ロッキード・マーティンに発注。
  • 契約額は約50.0億ドル($4,996,841,729・累計)、履行期間は2007年4月30日〜2019年1月31日。
  • Advance Procurement(先行調達)=本体契約より前に資材だけを手当てすること。Long Lead=納期の長い品目。
  • RERP=Reliability Enhancement and Re-engining Program。既存 C-5 のエンジン換装と信頼性向上。新造ではない。
  • 本データに記録された支出額は0だが、古い契約ほど支出欄の記録が十分でないため実際に支出がなかったことは意味しない。
  • 先行調達・長納期・低率初期生産の三語が重なり、量産前の少数生産に要する納期の長い資材を本体契約より先に買う。

1題目に3つの調達用語が重なっている

この契約の題目には、防衛調達に固有の語が3つ並んでいる。Advance Procurement(先行調達)は、本体の契約より前に資材だけを手当てすること。Long Lead(長納期)は、発注から納品までに長い時間がかかる品目のこと。LRIP(低率初期生産)は、量産の前に少数を作って確かめる段階のこと。

つまりこの契約は「量産前の少数生産に必要な、納期の長い資材を、本体契約より先に買う」ためのものである。

2なぜ資材だけ先に買うのか

エンジン、大型の構造材、特殊な電子部品などは、発注してから手元に届くまでに年単位を要することがある。本体の契約が固まってから手配し始めると、そこから納期の分だけ全体が遅れる。そのため、確実に必要になる品目だけを切り出して先に発注する。長納期資材の先行調達は、調達計画を予定どおり進めるための時間の買い方である。

3RERPという選択

RERP は Reliability Enhancement and Re-engining Program の略で、既存の C-5 輸送機のエンジンを換装し、信頼性を高める計画を指す。大型輸送機を新しく設計・製造するには膨大な時間と費用がかかるのに対し、機体構造がまだ使えるのであれば、動力と機器を入れ替えて能力を保つほうが早く安い。

契約額約50.0億ドルは、新造機を買う費用ではなく、すでにある機体を使い続けるための費用である。なお本データに記録された支出額は0だが、公開データの支出欄は古い契約ほど記録が十分でないため、実際に支出がなかったことを意味しない。

4題目に重なった三つの調達用語

この契約の題目には、防衛調達に固有の語が三つ並んでいます。それぞれ別の概念で、組み合わせると「量産前の少数生産に必要な、納期の長い資材を、本体契約より先に買う」という意味になります。

  1. 1先行調達(Advance Procurement)本体の契約より前に、資材だけを手当てしておくこと
  2. 2長納期(Long Lead)エンジン、大型の構造材、特殊な電子部品など、発注から納品まで年単位を要する品目
  3. 3低率初期生産(LRIP)量産に入る前に少数を作り、設計と工程を確かめる段階

本体の契約が固まってから手配し始めると、そこから納期の分だけ全体が遅れます。確実に必要になる品目だけを切り出して先に発注するのは、調達計画を予定どおり進めるための時間の買い方です。RERPは既存のC-5輸送機のエンジンを換装して信頼性を高める計画で、約50.0億ドルは新造機を買う費用ではなく、すでにある機体を使い続けるための費用にあたります。

なぜ重要か

長納期資材の先行調達は、契約の締結時期と実際の生産・引き渡し時期が数年ずれる。企業の受注として計上される時期と、部材メーカーに発注が流れる時期も一致しない。公開データで年別の契約額を並べる際は、この時間差が需要の山谷を実態より前倒しに見せることを踏まえる必要がある。

よくある質問(FAQ)

これは何のデータですか?
米国の政府支出公開データ「USAspending」に登録された、国防総省(DoD)の連邦調達契約の1件です。受注企業・発注部局・契約額・概要が公開されています。本サイトは米国政府公式ではありません。
契約額は確定額ですか?
収集時点の累計値です。大型の防衛契約は複数年にわたり改定(モディフィケーション)が積み重なるため、金額は増減します。最新値は出典のUSAspendingで確認できます。
なぜ資材だけ先に買うのですか?
エンジンや大型構造材、特殊な電子部品は発注から納品まで年単位かかることがあります。本体契約の後に手配すると納期の分だけ全体が遅れるため、確実に必要な品目を先に発注します。
RERPとは何ですか?
Reliability Enhancement and Re-engining Program の略で、既存の C-5 輸送機のエンジンを換装し信頼性を高める計画です。新しい機体を作るのではなく、既存機を使い続けるための改修です。

出典(一次情報)

本記事は下記の米国政府公式の支出データに基づく独自整理です。正確・最新の内容は公式をご確認ください。

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