空母 CVN 79 の詳細設計・建造に約45億ドル ― 同じ艦に「建造準備」の契約が6年先行している(ハンティントン・インガルス)
米海軍が、空母 CVN 79 の詳細設計・建造を ハンティントン・インガルスに約45.3億ドルで発注している。当サイトの収集データでは、同じ艦について「建造準備」の契約が2009年に約45.2億ドルで別に発注されており、2件を合わせると約90.5億ドルになる。
契約の基本情報
- 受注者ハンティントン・インガルス
- 契約額$4,540,137,567(約45.4億ドル)
- 軍種海軍
- 発注機関国防総省
- 発注部局海軍省
- 契約種別DEFINITIVE CONTRACT
- 履行期間2015-06-05 〜 2025-07-31
- 契約番号(PIID)N0002415C2114
契約の概要(原文)
DETAIL DESIGN AND CONSTRUCTION CVN 79
要点
- 海軍が ハンティントン・インガルス に発注。概要は「CVN 79 の詳細設計および建造」、契約額は約45.3億ドル($4,534,837,166・累計)。
- 同じ艦の「建造準備(FY09)」契約も同社に約45.2億ドル($4,518,119,480)で発注されている。
- 準備契約は2009年1月、詳細設計・建造契約は2015年6月=準備が6年以上先行している。
- 2件の合計は約90.5億ドル。1つの契約額では実態の半分程度しか捉えられない。
- 履行期間の終わりはどちらも2025年7月31日。艦名・就役予定・進捗は原文の概要に記載がない。
- 同じ空母に建造準備 約45.2億ドルと詳細設計・建造 約45.3億ドルの2契約が付き、合計は約90.5億ドルになる。
1「建造準備」という段階
空母のような巨大な艦は、設計が固まってから作り始めるという順序では成り立たない。船体を構成する厚い鋼板、推進機関、大型の鋳鍛造品は、発注から手元に届くまでに年単位を要する。さらに、それらを組み立てるドックや工作機械の手当て、工員の確保と訓練も先に進めておく必要がある。
「建造準備(construction preparation)」は、こうした作り始める前の作業をまとめて発注する段階である。
2準備が6年先行している
当サイトの収集データでは、建造準備の契約が2009年1月に、詳細設計・建造の契約が2015年6月に、それぞれ発注されている。つまり本格的な建造契約の6年以上前から、同じ企業に対して準備の資金が流れていたことになる。金額もほぼ同規模で、準備が約45.2億ドル、詳細設計・建造が約45.3億ドル、合計で約90.5億ドルである。
「空母1隻の建造費」を1つの契約額で語ると、実態の半分程度しか捉えられないことになる。
3記録から分かる範囲
いずれも契約種別は DEFINITIVE CONTRACT で、履行期間の終わりはどちらも2025年7月31日と一致している。艦の名称、就役予定、建造の進捗は原文の概要に記載がない。当サイトでは記録にある範囲を超えて書いていない。
なぜ重要か
大型艦の調達は段階ごとに契約が分かれるため、公開データでは同じ艦への支出が複数行に分散する。1隻あたりの費用を把握するには艦の識別子で束ねる必要がある。造船側では、準備段階の受注が設備投資と雇用の判断時期を決めるため、本契約より前の段階の発注時期が経営計画上の節目になる。
よくある質問(FAQ)
これは何のデータですか?
契約額は確定額ですか?
「建造準備」とは何をするのですか。
空母1隻の建造費はこの契約額ですか。
出典(一次情報)
本記事は下記の米国政府公式の支出データに基づく独自整理です。正確・最新の内容は公式をご確認ください。
- USAspending(契約の詳細)
- 契約番号(PIID):N0002415C2114