支出比率21.5%は当サイトの記録で最上位 ― 生産ではなく「研究開発試験評価」の契約
国防契約管理庁が管理するレイセオン向けの契約で、義務付け額は約27億6,291万ドル、記録上の支出済み額は約5億9,491万ドル。比率にすると21.5%で、当サイトが保持する記録のなかでも最上位に入る。説明欄には「RDT&E」=研究開発試験評価とあり、量産ではなく開発の段階にあることが読み取れる。
契約の基本情報
- 受注者RTX(レイセオン)
- 契約額$2,762,914,390(約27.63億ドル)
- 軍種国防総省・全軍共通
- 発注機関国防総省
- 発注部局国防契約管理局
- 契約種別DEFINITIVE CONTRACT
- 履行期間2015-07-22 〜 2025-12-31
- 契約番号(PIID)HQ027615C0003
契約の概要(原文)
SM-3 BLK IIA RDT&E GUIDED MISSILE ROUNDS
要点
- 義務付け額は約27億6,291万ドル、記録上の支出済み額は約5億9,491万ドルで、比率は21.5%と当サイトの記録の最上位。
- 説明欄は「SM-3 BLK IIA RDT&E GUIDED MISSILE ROUNDS」で、研究開発試験評価の段階にあることが読み取れる。
- 開発段階は人件費や試験費として毎年支出が出るのに対し、量産段階は納入まで支出が立たないことがある。
- 2026年9月2日時点で当サイトが保持する207件のうち支出済み額が0の契約は115件(56%)、支出が記録されている92件の比率は中央値1%・最大32.6%。
- 発注部局は国防契約管理庁で、2026年9月2日時点で当サイトが保持する記録では43件がこの欄に現れ海軍省77件に次ぐ。
1支出が進んでいる契約の特徴
当サイトが保持する防衛契約では、義務付け額に対する支出済み額の比率が極端に低いのが通例です。ところがこの契約の比率は21.5%で、記録のなかでも最上位に入ります。説明欄にある「RDT&E」=研究開発試験評価が、その理由を考える手がかりになります。
2開発段階と生産段階のちがい
開発の段階では、技術者の人件費、試験の実施、試作品の製作といった費用が毎年発生します。一方、量産の段階では、完成品が納入されて初めて支払いが立つことが多く、契約から納入までの間は支出が積み上がりません。同じ防衛契約でも、段階によって支出の現れ方が変わります。この契約の比率が高いことは、その違いと整合的に読めます。
ただし記録は理由を書いていないため、これは記録から直接読み取れる事実ではありません。
3数字の位置づけ
期間は10.4年で、同じ時点の記録の期間の中央値10.7年とほぼ一致します。開発の段階にある契約が10年続くことは珍しくなく、試験の結果を設計に反映しながら進める性質がその長さに表れています。
4発注部局としての国防契約管理庁
発注部局の欄は国防契約管理庁となっています。同庁は契約の管理と履行の監督を担う組織で、2026年9月2日時点で当サイトが保持する記録では43件がこの欄に現れます。海軍省77件に次ぐ2番目の多さです。軍種の欄が「国防省全体」となっている契約に多く現れ、特定の軍に属さない横断的な調達の管理を担っていることが記録の分布からもうかがえます。なお
なぜ重要か
同じ防衛契約でも、開発段階と量産段階では支出の現れ方が異なる。契約額に対する支出比率を見ることで、その契約がどの段階にあるかを推し量る手がかりが得られる。
よくある質問(FAQ)
これは何のデータですか?
RDT&E とは何ですか。
契約額は確定額ですか?
出典(一次情報)
本記事は下記の米国政府公式の支出データに基づく独自整理です。正確・最新の内容は公式をご確認ください。
- USAspending(契約の詳細)
- 契約番号(PIID):HQ027615C0003