E-2D 早期警戒機の「全速生産(FRP)」第2次に約54億ドル ― 試作から量産へ移る境目(ノースロップ・グラマン/海軍)
米海軍が、E-2D アドバンスド・ホークアイ早期警戒機の全速生産(FRP)第2次分を ノースロップ・グラマンに発注した。契約額は約53.8億ドル、履行期間は2013年5月から2026年12月まで。概要にある FRP は Full Rate Production の略で、少数を作りながら確かめる段階を終えたことを示す表記である。
契約の基本情報
- 受注者ノースロップ・グラマン
- 契約額$5,375,141,527(約53.75億ドル)
- 軍種海軍
- 発注機関国防総省
- 発注部局海軍省
- 契約種別DEFINITIVE CONTRACT
- 履行期間2013-05-13 〜 2026-12-31
- 契約番号(PIID)N0001913C9999
契約の概要(原文)
E-2D ADVANCED HAWKEYE AIRCRAFT (FRP-2)
要点
- 海軍が E-2D アドバンスド・ホークアイの全速生産(FRP)第2次分を ノースロップ・グラマンに発注。
- 契約額は約53.8億ドル($5,375,141,527・累計)、履行期間は2013年5月13日〜2026年12月31日。
- FRP=Full Rate Production(全速生産)。その手前の段階が LRIP(低率初期生産)で、少数を作って運用試験にかける。
- E-2D は艦載の早期警戒機。搭載電子機器とその統合に費用がかかる構造。
- 本データに記録された支出額は約1億6,822万ドル。機数の内訳は原文の概要に記載がない。
- LRIPは少数を作って問題を洗い出す段階、FRPは検証を通過して生産速度を上げてよい段階を指す。
1「FRP」は段階の名前である
概要末尾の FRP は Full Rate Production(全速生産)の略で、装備の調達が「試しに少数を作る段階」を抜けたことを示す表記である。それ以前の段階は LRIP(Low Rate Initial Production/低率初期生産)と呼ばれ、少数を作って運用試験にかけ、設計と製造工程の問題を洗い出すために置かれている。
FRPに移るということは、その検証を通過し、生産速度を上げてよいと判断されたことを意味する。当サイトが収録している他の契約に「LRIP」の表記が現れるのは、同じ物差しの手前側にあたる。
2早期警戒機という位置づけ
E-2D は艦載の早期警戒機で、機体上部の回転式レーダーで広い空域を見張り、探知した情報を艦や他機と共有する役割を担う。戦闘機のように自ら攻撃する装備ではないが、どこに何がいるかを把握する機能は作戦全体の前提になる。1機あたりの単価が高くなりやすいのは、機体そのものより搭載する電子機器と、それらを統合する作業に費用がかかるためである。
3記録から分かる範囲
受注者はノースロップ・グラマン、発注は海軍で、契約額は約53.8億ドルの累計値、履行期間は2013年5月から2026年12月までの13年半に及ぶ。本データに記録された支出額は約1億6,822万ドルだが、公開データの支出欄は記録が十分でない場合があるため、執行率として読むことはできない。機数は原文の概要に記載がない。
4少数で確かめる段階と、速度を上げる段階
装備の調達は段階で区切られます。概要末尾のFRPは、その調達が試しに少数を作る段階を抜けたことを示す表記です。
同じ機種でも、契約はこの境目で分かれます。公開データを機種名だけで集計すると、性格の違う契約が混ざることになります。概要に現れる3文字の略語は、その契約がどの段階のものかを判別する手がかりです。E-2Dは艦載の早期警戒機で、機体上部の回転式レーダーで広い空域を見張り、探知した情報を艦や他機と共有する役割を担います。
なぜ重要か
LRIPからFRPへの移行は、部材の発注量と生産ラインの稼働率が段階的に変わる節目であり、下請を含む供給網にとっては設備と人員の判断が集中する時期になる。公開データで同一機種の契約を段階別に並べると、量産へ移った時期と、その後の改定の積み上がり方が読み取れる。
よくある質問(FAQ)
これは何のデータですか?
契約額は確定額ですか?
FRPとLRIPはどう違うのですか?
早期警戒機は何をする装備ですか?
出典(一次情報)
本記事は下記の米国政府公式の支出データに基づく独自整理です。正確・最新の内容は公式をご確認ください。
- USAspending(契約の詳細)
- 契約番号(PIID):N0001913C9999