ロッキード・マーティンに約60.4億ドル ― 終了日が2100年12月31日で、記録上の期間は87.8年。207件のなかでこの1件だけ
F-35の初期少量生産(LRIP)第8ロットに関する確定契約。義務付け額は約60億3,536万ドル。開始は2013年2月28日だが、終了日として2100年12月31日が記録されており、そのまま数えると期間は87.8年になる。2026年9月1日時点で当サイトが保持する記録のなかで終了日が2050年以降のものはこの1件だけである。
契約の基本情報
- 受注者ロッキード・マーティン
- 契約額$6,035,358,369(約60.35億ドル)
- 軍種国防総省・全軍共通
- 発注機関国防総省
- 発注部局国防契約管理局
- 契約種別DEFINITIVE CONTRACT
- 履行期間2013-02-28 〜 2100-12-31
- 契約番号(PIID)N0001913C0008
契約の概要(原文)
F-35 LRIP 8 AAC
要点
187.8年という期間をそのまま読まない
開始が2013年2月28日、終了が2100年12月31日と記録されているため、差を取ると87.8年になる。2026年9月1日時点で当サイトが保持する国防総省の契約207件では、期間の中央値は10.7年、平均は11.9年である。87.8年は明らかに外れている。
この終了日は、実際に2100年まで契約が続く予定を意味するものではなく、期限を定めない場合などに置かれる便宜的な値と読むのが自然である。同じ207件のうち、終了日が2050年以降のものはこの記録だけであり、他はすべて現実的な範囲に収まっている。データを集計するとき、この1件を含めるかどうかで平均や最長の値は大きく変わる。
2説明欄の6文字が何を指すか
説明欄にあるのは「F-35 LRIP 8 AAC」という短い文字列である。LRIPは初期少量生産を指す言い方で、量産に入る前の段階で少数を作りながら設計と製造の工程を固めていく方式にあたる。第8ロットという番号は、その段階が複数回に分けて進むことを示している。
当サイトが保持する記録には、同じ受注者による「LRIP 10 AAC」という説明の契約も別に存在する。番号だけが違い、金額も期間も別々に記録されている。生産の段階ごとに契約が切られていく形が、記録の並びとして現れている。
3支出比率は0.1%
義務付け額は約60億3,536万ドル、支出済み額は約660万ドルで、比率は0.1%にとどまる。2026年9月1日時点で当サイトが保持する国防総省の契約207件全体でも、支出済み額の合計は義務付け額の1.0%であり、この記録はそれよりさらに低い。
支出済み額が低いことは、支払われていないことを直ちに意味しない。同じ207件のうち支出済み額が0のものは115件あり、そのうち62件は契約の終了日を既に過ぎている。記録の数字は、契約の実態そのものではなく、報告の仕組みを通した像である。終了日が2100年になっているこの記録は、そのことを最も分かりやすく示す一例といえる。
なぜ重要か
公開データを集計するときは、外れ値をそのまま平均に入れないことが要る。この記録は、終了日という基本的な項目でさえ便宜的な値が入りうることを示している。期間の分布を見るときは、中央値と最長を分けて確認し、極端な値の出どころを確かめるのが安全である。
よくある質問(FAQ)
本当に2100年まで続く契約ですか?
LRIPとは何ですか?
支出比率0.1%は低いのですか?
出典(一次情報)
本記事は下記の米国政府公式の支出データに基づく独自整理です。正確・最新の内容は公式をご確認ください。
- USAspending(契約の詳細)
- 契約番号(PIID):N0001913C0008