空母早期警戒機「E-2D アドバンスド・ホークアイ」全規模生産ロット7に累計約84.8億ドル ― 海軍がノースロップ・グラマンへ発注(USAspending)
USAspendingによれば、米海軍は空母搭載の早期警戒機「E-2D アドバンスド・ホークアイ」の全規模生産(FRP)ロット7を、ノースロップ・グラマンへ発注した。契約額は累計約84.8億ドル($8,478,019,988)、2018年2月開始・2030年2月までの確定契約。艦隊の「空の目」として遠方の脅威を探知・管制する、空母打撃群の防空の要となる機体である。
契約の基本情報
- 受注者ノースロップ・グラマン
- 契約額$8,481,306,482(約84.81億ドル)
- 軍種海軍
- 発注機関国防総省
- 発注部局海軍省
- 契約種別DEFINITIVE CONTRACT
- 履行期間2018-02-15 〜 2030-02-01
- 契約番号(PIID)N0001918C1037
契約の概要(原文)
E-2D ADVANCED HAWKEYE AIRCRAFT (FRP-7)
要点
- 海軍がE-2D アドバンスド・ホークアイ(全規模生産ロット7/FRP-7)をノースロップ・グラマンへ発注。累計約84.8億ドル($8,478,019,988)。
- 確定契約、履行期間2018年2月15日〜2030年2月1日。
- E-2Dは空母搭載の早期警戒管制機(AEW&C)=遠方の脅威を探知・管制する「空の目」。
- 「FRP-7」は全規模生産(Full-Rate Production)の第7ロット=LRIP(量産初期)の先の本格量産。
- 長期・複数ロットの量産契約=空母打撃群の防空能力を支える土台への継続投資。
E-2D アドバンスド・ホークアイは、機体の上に円盤状の大型レーダー(ロートドーム)を載せた、空母から運用される早期警戒管制機(AEW&C)だ。空母打撃群では、水平線の陰やレーダーの死角から迫る航空機・ミサイルをいち早く捉えることが死活的に重要になる。
E-2Dはその「空の目」として、艦艇のレーダーよりはるか遠方の脅威を探知し、味方の艦や戦闘機に情報を配って迎撃を差配する――いわば飛行する管制塔である。
本契約の概要にある「FRP-7」は、Full-Rate Production(全規模生産)の第7ロットを意味する。装備調達は一般に、少数を先に作って評価する「低率初期生産(LRIP)」を経て、問題がなければ本格的な量産=全規模生産へ移る。F-35の記事で触れたLRIP(量産初期の各ロット)と対になる概念で、FRPはその先の「本格量産の各ロット」にあたる。ロット単位で買い続けるこの型は、米国の主要装備の調達に共通する。
累計約84.8億ドル、2018年から2030年までという長い履行期間は、単に機体を並べて買うのではなく、複数ロットの量産を数年がかりで支える契約であることを示す。空母という高価なプラットフォームの実効性は、それを守り、目となる機体群に支えられている。E-2Dへの継続投資は、空母打撃群全体の防空能力を維持するための土台への投資と読める。
なぜ重要か
空母搭載の早期警戒機は、空母打撃群の防空・指揮管制を支える要であり、複数ロットにわたる長期の量産契約はその能力維持への継続投資を示す。全規模生産(FRP)というロット単位の調達は米国主要装備に共通する型で、LRIP(量産初期)との対で理解できる。空母という高価なプラットフォームを機能させる「目」への投資規模として、防衛産業・安全保障の動向を追う読者に有用。
よくある質問(FAQ)
これは何のデータですか?
契約額は確定額ですか?
E-2Dホークアイはどんな機体ですか。
出典(一次情報)
本記事は下記の米国政府公式の支出データに基づく独自整理です。正確・最新の内容は公式をご確認ください。
- USAspending(契約の詳細)
- 契約番号(PIID):N0001918C1037