防衛予算41億ドルの相手は大学病院 ― 国防保健局が医療サービスを包括契約で買う
国防保健局がジョンズ・ホプキンス・メディカル・サービシズに発注した約41億7,984万ドルの契約。説明欄には「包括的医療サービス(COMPREHENSIVE HEALTHCARE SERVICES)」とある。防衛の支出が武器の調達だけではないことを示す記録である。
契約の基本情報
- 受注者ジョンズ・ホプキンス大学
- 契約額$4,179,844,458(約41.8億ドル)
- 軍種国防総省・全軍共通
- 発注機関国防総省
- 発注部局国防保健局
- 契約種別DEFINITIVE CONTRACT
- 履行期間2013-10-01 〜 2023-09-30
- 契約番号(PIID)HT940213C0009
契約の概要(原文)
COMPREHENSIVE HEALTHCARE SERVICES
要点
- 義務付け額は約41億7,984万ドル、受注者はザ・ジョンズ・ホプキンス・メディカル・サービシズ、発注部局は国防保健局。
- 説明欄は「包括的医療サービス」で、防衛の支出が武器の調達だけではないことを示す。
- 2026年9月2日時点で当サイトが保持する防衛契約207件のうち、国防保健局が発注部局となっているものは9件。
- 期間は2013年10月1日から2023年9月30日までの10年で、開始日と終了日はいずれも会計年度の境目に揃う。
- 同じ期間の同種の契約が別の受注者にも記録されており、複数の事業者に分けて委ねる形が読み取れる。
1防衛費の一部は医療費である
防衛支出というと、航空機・艦船・ミサイルの調達が思い浮かびます。しかし軍は巨大な雇用主でもあり、現役の隊員とその家族、退役者に対する医療を提供する責任を負っています。国防保健局は、その医療を担う部局です。本契約は、その一環として大学病院系の組織に包括的な医療サービスを発注したものです。
2発注部局の内訳
2026年9月2日時点で当サイトが保持する防衛契約207件を発注部局で分けると、上のようになります。海軍省・陸軍省・空軍省という軍種の調達部局が大半を占めるなかで、国防保健局は9件です。件数としては少数ですが、1件あたりの規模は大きく、本契約も41億ドルを超えます。医療サービスは長期にわたり継続的に必要とされるため、包括的な契約で10年単位の期間を押さえる形になります。
3説明欄が文になっている
当サイトが扱う防衛契約の記録では、説明欄が内部の符号列であったり空であったりすることが少なくありません。本契約の説明欄は「包括的医療サービス」という短い文で、何を調達したのかが読み取れます。短くはありますが、符号列と比べれば格段に情報量があります。
同じ日に始まり同じ日に終わる同種の契約が、別の受注者に対しても記録されており、複数の事業者に地域や集団を分けて医療の提供を委ねる形が読み取れます。
410年という期間
期間は2013年10月1日から2023年9月30日までの10年です。開始日と終了日がいずれも会計年度の境目に揃っており、年度単位で運用される契約であることが分かります。2026年9月2日時点で当サイトが保持する記録の期間は中央値10.7年なので、10年は標準的な長さにあたります。記録上の支出済み額は0ドルで、これは同じ記録の115件(56%)に共通する状態です。なお
なぜ重要か
防衛支出を武器調達と同一視すると、実態の一部を取り逃がす。医療のような役務が長期の包括契約で調達されている構造は、防衛産業の裾野を考えるうえで押さえておく必要がある。
よくある質問(FAQ)
これは何のデータですか?
なぜ防衛予算で医療を買うのですか。
契約額は確定額ですか?
出典(一次情報)
本記事は下記の米国政府公式の支出データに基づく独自整理です。正確・最新の内容は公式をご確認ください。
- USAspending(契約の詳細)
- 契約番号(PIID):HT940213C0009