長距離巡航ミサイル「LRASM/JASSM」の大量調達に累計約72.0億ドル ― 空軍がロッキード・マーティンへ発注(USAspending)
USAspendingによれば、米空軍は長距離対艦ミサイル「LRASM」と統合空対地スタンドオフミサイル「JASSM」の大ロット調達を、ロッキード・マーティンへ発注した。契約額は累計約72.0億ドル($7,202,488,023)、2024年9月開始・2033年1月までの確定契約。遠方から精密に敵の艦艇・地上目標を叩く「スタンドオフ(距離を取った)攻撃」の中核ミサイルの量産契約である。
契約の基本情報
- 受注者ロッキード・マーティン
- 契約額$7,202,488,023(約72.02億ドル)
- 軍種空軍
- 発注機関国防総省
- 発注部局空軍省
- 契約種別DEFINITIVE CONTRACT
- 履行期間2024-09-27 〜 2033-01-31
- 契約番号(PIID)FA868224CB001
契約の概要(原文)
LONG RANGE ANTI-SHIP MISSILE/JOINT AIR-TO-SURFACE STANDOFF MISSILE LARGE LOT PROCUREMENT
要点
- 空軍が長距離対艦ミサイルLRASMと空対地ミサイルJASSMの大ロット調達をロッキード・マーティンへ発注。累計約72.0億ドル($7,202,488,023)。
- 確定契約、履行期間2024年9月27日〜2033年1月31日。
- LRASM=対艦、JASSM=対地の長距離精密ミサイル(共通の系譜)。
- スタンドオフ攻撃=敵防空圏の外から長射程ミサイルで精密に叩く戦い方(発射機の生存性が高い)。
- 「大ロット調達」=まとめ買いで単価低減と数の早期充足を狙う=長射程精密打撃力の重点化。
「スタンドオフ攻撃」とは、敵の防空圏の外――安全な距離を取った位置――から、長い射程のミサイルで精密に目標を叩く戦い方だ。発射する航空機自身が危険な空域に踏み込まずに済むため、生存性が高い。本契約が対象とするのは、その中核となる2種のミサイル――艦艇を狙う「LRASM(長距離対艦ミサイル)」と、地上目標を狙う「JASSM(統合空対地スタンドオフミサイル)」である。両者は共通の系譜を持つロッキード・マーティンの巡航ミサイルだ。
本サイトで別途扱ったPAC-3やTHAADが「飛んでくるものを撃ち落とす」防御の側なら、LRASM/JASSMは「遠くの目標を叩く」攻撃の側にあたる。近年、米国が長射程の精密打撃力の拡充を急いでいることは、2024年に始まるこの「大ロット調達(large lot procurement)」――まとめて大量に買う契約――にも表れている。まとめ買いは、単価の低減と、供給を安定させて数を早くそろえる狙いがある。
概要(USAspending)は「LRASM/JASSMの大ロット調達」までで、具体的な数量や配備先までは記されていない(本サイトは概要に無い内容は補わない)。累計約72.0億ドル・2033年までという規模と長さは、スタンドオフ・ミサイルが米国の打撃力の重点であり続けることを示している。
なぜ重要か
スタンドオフ・ミサイルは、発射機の生存性を保ちつつ遠方の目標を精密に叩く、現代の打撃力の重点である。2024年開始の大ロット調達は、米国が長射程精密打撃の数量拡充を急いでいることを映す。防御(PAC-3/THAAD)と対をなす攻撃の側の投資として、防衛産業・安全保障の動向を追う読者に有用。
よくある質問(FAQ)
これは何のデータですか?
契約額は確定額ですか?
スタンドオフ・ミサイルとは何ですか。
出典(一次情報)
本記事は下記の米国政府公式の支出データに基づく独自整理です。正確・最新の内容は公式をご確認ください。
- USAspending(契約の詳細)
- 契約番号(PIID):FA868224CB001