戦闘捜索救難ヘリ「HH-60W」(CRH計画)に累計約60.0億ドル ― 空軍がシコルスキーへ発注した"救難の翼"(USAspending)
USAspendingによれば、米空軍は戦闘捜索救難ヘリコプター(CRH=Combat Rescue Helicopter、機体はHH-60W)の取得を、シコルスキーへ発注した。契約額は累計約60.0億ドル($6,004,579,823)、2014年6月開始・2027年9月までの確定契約。敵地に取り残された兵員を救い出す、危険な救難任務を担う専用ヘリの調達である。
契約の基本情報
- 受注者ロッキード・マーティン
- 契約額$6,006,448,628(約60.06億ドル)
- 軍種空軍
- 発注機関国防総省
- 発注部局空軍省
- 契約種別DEFINITIVE CONTRACT
- 履行期間2014-06-26 〜 2028-04-28
- 契約番号(PIID)FA862914C2403
契約の概要(原文)
ACAT 1D - CRH
要点
- 空軍が戦闘捜索救難ヘリCRH(機体HH-60W)の取得をシコルスキーへ発注。累計約60.0億ドル($6,004,579,823)。
- 確定契約、履行期間2014年6月26日〜2027年9月30日。
- CRH=Combat Rescue Helicopter=撃墜搭乗員等を救出する戦闘捜索救難(CSAR)の専用機。
- 機体HH-60Wはブラックホーク等と同じH-60ファミリー(救難特化)。
- 「ACAT 1D」=取得区分の最上位(大規模防衛取得プログラム)=人員救出を重視する象徴。
軍事作戦では、撃墜されたパイロットや、敵地の危険な場所に取り残された兵員を救い出す「戦闘捜索救難(CSAR)」が、重要かつ極めて危険な任務になる。本契約が対象とする「CRH(Combat Rescue Helicopter=戦闘救難ヘリ)」計画は、その専用機を新たに取得するもので、機体はHH-60Wとして知られる。
本サイトで別途扱ったブラックホーク/シーホークと同じH-60ファミリーの一員で、救難に特化した装備・防御を備える。
注目したいのは「ACAT 1D」という表記だ。これはAcquisition Category 1D=取得区分の最上位(大規模防衛取得プログラム)を意味し、国防総省が最も厳格に管理する大型調達であることを示す。
救難ヘリという、派手ではないが「兵員の命を救う」任務のための装備が、こうした最上位の取得プログラムとして扱われている点に、米軍が人員の救出をいかに重視しているかがうかがえる。
概要(USAspending)は「ACAT 1D ― CRH」までで、機数の詳細までは記されていない(本サイトは概要に無い内容は補わない)。累計約60.0億ドルという規模は、危険な救難任務を担う専用ヘリの取得に、継続的に巨額が投じられていることを示している。
なぜ重要か
戦闘捜索救難は、兵員の命を救う重要かつ危険な任務で、CRH(HH-60W)はその専用機である。最上位の取得区分ACAT 1Dとして扱われる点に、米軍が人員救出を重視する姿勢が表れる。ブラックホーク等と同じH-60ファミリーの救難特化型という位置づけも含め、防衛装備の「人命を守る」層への投資として、防衛産業・安全保障を追う読者に有用。
よくある質問(FAQ)
これは何のデータですか?
契約額は確定額ですか?
戦闘捜索救難(CSAR)とは何ですか。
出典(一次情報)
本記事は下記の米国政府公式の支出データに基づく独自整理です。正確・最新の内容は公式をご確認ください。
- USAspending(契約の詳細)
- 契約番号(PIID):FA862914C2403