米陸軍、戦域の兵站支援「LOGCAP IV」(アフガニスタン)に約126億ドル ― フルアーへの契約(USAspending)
米陸軍が、戦域での後方支援(基地運営・生活支援・物流など)を民間に委ねる「LOGCAP IV」のアフガニスタン向けサービス契約を、エンジニアリング大手フルアー(Fluor)に発注。契約額は約126億ドル($12,568,636,131)で、防衛支出が兵器でなく「サービス」にも大きく向かう実例。
契約の基本情報
- 受注者フルアー
- 契約額$12,568,636,131(約125.69億ドル)
- 軍種陸軍
- 発注機関国防総省
- 発注部局陸軍省
- 契約種別DELIVERY ORDER
- 履行期間2009-07-07 〜 2025-09-30
- 契約番号(PIID)0005
契約の概要(原文)
LOGCAP IV SERVICES AFGHANISTAN
要点
- 米陸軍が戦域の後方支援を民間に委ねる「LOGCAP IV」のアフガニスタン契約を発注
- 受注はフルアー(Fluor)、約126億ドル($12,568,636,131)、2009年7月〜2025年9月(複数年累計)
- LOGCAP=基地運営・食事・燃料・施設・物流などの生活/後方支援を契約業者が担う
- 防衛支出が「兵器」だけでなく「サービス(役務)」にも大きく向かう実例
- 装備を買う契約は納入で終わるが、役務を買う契約は期間中ずっと続き、規模は人員と体制で決まる。
1LOGCAP IV という兵站の委託
この契約は、戦域の兵站・後方支援を民間に委託する「LOGCAP IV(Logistics Civil Augmentation Program=兵站民間補強プログラム)」のアフガニスタン向けサービス(LOGCAP IV SERVICES AFGHANISTAN)に関するものだ。
2LOGCAP という制度の成り立ち
LOGCAP は、有事に必要となる兵站を軍の部隊だけで賄うのではなく、あらかじめ契約した民間事業者で補うために米陸軍が設けた制度である。番号(IV)は制度の世代を示し、世代ごとに受注者が競争で選び直される。実際の作業は戦域ごと・案件ごとの発注(タスクオーダー)として出される形が一般的で、本契約もアフガニスタン向けの役務としてまとめられている。
3兵器ではなく役務への支出
LOGCAPは、戦域での基地運営・食事・水・燃料・施設の建設保守・物流といった生活/後方支援を、契約業者が担う米陸軍の仕組みだ。兵士が任務に集中できるよう、こうしたサービスを民間に委ねる。本契約は、防衛支出が戦闘機や艦艇のような「兵器」だけでなく、「サービス(役務)」にも大きく向かうことを示す代表例である。アフガニスタンでの長期にわたる米軍の活動を、後方から支えた契約といえる。
4物を買う契約と、働きを買う契約
防衛の支出は装備の値段として語られがちですが、この契約が買っているのは物ではありません。基地の運営、食事、水、燃料、施設の建設と保守、物流——戦域で兵士が任務に集中できるようにするための働きそのものが対象です。
LOGCAPは、有事に必要となる兵站を軍の部隊だけで賄うのではなく、あらかじめ契約した民間事業者で補うために米陸軍が設けた制度です。番号のIVは制度の世代を示し、世代ごとに受注者が競争で選び直されます。実際の作業は戦域ごと・案件ごとの発注として出される形が一般的で、本契約もアフガニスタン向けの役務としてまとめられています。
なぜ重要か
防衛支出のうち「サービス(後方支援)」の大きさを示す事例。兵器に偏らない政府調達の実態や、施設運営・物流・エンジニアリングの政府市場を追う読者に有用。
よくある質問(FAQ)
これは何のデータですか?
契約額は確定額ですか?
LOGCAPとは?
出典(一次情報)
本記事は下記の米国政府公式の支出データに基づく独自整理です。正確・最新の内容は公式をご確認ください。
- USAspending(契約の詳細)
- 契約番号(PIID):0005