戦地の兵站を民間企業がまとめて請け負う ― LOGCAP IV のアフガニスタン分に約73.8億ドル(Amentum)
米陸軍が発注したAmentum Services向けの発注で、義務付け額は約73億7,602万ドル。説明欄には「LOGCAP IV SERVICES IN AFGHANISTAN」と記されている。
契約の基本情報
- 受注者アメンタム
- 契約額$7,376,022,275(約73.76億ドル)
- 軍種陸軍
- 発注機関国防総省
- 発注部局陸軍省
- 契約種別DELIVERY ORDER
- 履行期間2009-07-07 〜 2022-06-30
- 契約番号(PIID)0004
契約の概要(原文)
LOGCAP IV SERVICES IN AFGHANISTAN
要点
- LOGCAP(兵站民間増強計画)は、戦地での兵站支援を民間企業に包括的に委託する米陸軍の枠組みである。
- 対象には宿営・給食・燃料・輸送・施設の維持などが含まれ、委託の範囲が広いほど一件あたりの金額が大きくなる。
- 契約形態はデリバリー・オーダーで、あらかじめ結ばれた包括的な契約の下から個別に発注される。
- 期間は2009年7月から2022年6月までの13年にわたり、単発の役務ではなく長期の運用が対象にあたる。
- 2026年9月2日時点で当サイトが保持する207件のうち、説明欄にLOGCAPが現れるのは2件・合計約199億ドル。
- もう1件はイラクを対象とする役務で、地域ごとに別の発注として残っている。
1戦地の生活と運用を誰が支えるか
部隊が海外で活動を続けるには、宿営地、食事、水、燃料、廃棄物処理、輸送、施設の維持といった生活と運用の基盤が要ります。これらを軍の人員だけで賄えば、その分だけ前線に回せる人手が減ります。LOGCAP(兵站民間増強計画)は、この部分を民間企業に包括的に委託する米陸軍の枠組みです。
委託の範囲が広いほど、契約は一件あたりの金額が大きくなります。この記録の約73億8,000万ドルという規模は、特定の物資を買う契約ではなく、期間と地域を区切って役務全体を請け負う形から生じています。
2一つの枠の下から発注される
契約形態がデリバリー・オーダーである点は、あらかじめ結ばれた包括的な契約の下から個別に発注される形を示します。枠を先に作り、必要になった役務をその都度切り出すという構造で、地域や期間ごとに発注が分かれます。この記録は2009年から2022年までの13年にわたっており、単発の役務ではなく長期の運用そのものが対象であることが読み取れます。
3LOGCAP は2件で約199億ドル
2026年9月2日時点で当サイトが保持する記録には、LOGCAPを説明欄に含むものが2件あります。もう1件はイラクを対象とする役務で、地域ごとに別の発注として残っています。装備の調達に目が向きがちな国防支出のなかで、こうした役務契約が数十億ドル規模で並ぶことは、支出の内訳を読むうえで見落とせません。
なぜ重要か
兵站の民間委託は、装備の調達とは別の系統で数十億ドル規模の支出を生みます。役務の委託は範囲の定義がそのまま金額に効くため、契約の切り出し方と期間の区切り方が費用管理の要点になります。公開データを分野別に集計する際、装備の調達だけを見ていると、役務が占める比重を取りこぼします。
よくある質問(FAQ)
LOGCAP とは何ですか。
なぜ一件の金額がこれほど大きいのですか。
デリバリー・オーダーとは何ですか。
出典(一次情報)
本記事は下記の米国政府公式の支出データに基づく独自整理です。正確・最新の内容は公式をご確認ください。
- USAspending(契約の詳細)
- 契約番号(PIID):0004