クウェートの基地運営・警備支援に約48億ドル ― 装備ではなく「基地を回し続ける」ことへの支出(Vectrus)
米陸軍が、クウェートにおける基地運営および警備支援の役務を Vectrus Systems に約48.2億ドルで発注していた。履行期間は2010年9月から2023年8月までの約13年。装備の調達ではなく、基地を日々動かし続けるための役務がこの規模になる点に、海外展開の費用構造が表れている。
契約の基本情報
- 受注者ベクトラス(V2X)
- 契約額$4,815,704,493(約48.16億ドル)
- 軍種陸軍
- 発注機関国防総省
- 発注部局陸軍省
- 契約種別DEFINITIVE CONTRACT
- 履行期間2010-09-29 〜 2023-08-28
- 契約番号(PIID)W52P1J10C0062
契約の概要(原文)
KUWAIT BASE OPERATIONS AND SECURITY SUPPORT SERVICES
要点
- 陸軍が Vectrus Systems に発注。概要は「クウェートの基地運営および警備支援役務」、契約額は約48.2億ドル($4,815,704,493・累計)。
- 履行期間は2010年9月29日〜2023年8月28日の約13年。装備調達と違い、駐留が続くかぎり続く性格の契約。
- 基地運営支援=電力・水・施設保守・廃棄物処理・食堂・輸送・通信・警備など、部隊が任務に集中するための基盤の維持。
- 契約額は単価より期間の長さで積み上がる。1年あたりに直せば数億ドル規模。
- 記録された支出額は約2,711万ドル。基地数・人員規模・役務の内訳は原文の概要に記載がない。
- 基地運営支援は電力・水・食堂・施設保守・輸送・通信・警備を含み、駐留が続くかぎり続くため期間の長さで金額が積み上がる。
1「基地運営(base operations)」に含まれるもの
基地運営支援とは、駐留する部隊が任務に集中できるよう、生活と業務の基盤を維持する役務の総称である。電力と水の供給、施設の保守、廃棄物処理、食堂、輸送、通信、そして門と周囲の警備——軍が自前で行うこともあるが、長期の駐留では民間に委ねる形が広く用いられる。装備のように形が残るものではないが、止まれば部隊は動けない。
213年という期間が示すもの
履行期間は2010年9月から2023年8月までの約13年である。装備の調達契約が「作って納める」までを区切りとするのに対し、役務の契約は駐留が続くかぎり続く。したがって契約額は、単価そのものより期間の長さで積み上がる。約48.2億ドルという数字は、1年あたりに直せば数億ドル規模であり、基地を回し続けるという営みの継続的な性格を示している。
3記録から分かる範囲
記録された支出額は約2,711万ドルだが、公開データの支出欄は契約の年代や報告経路により記録が十分でない場合があり、契約額との比を執行率として読むことはできない。対象となる基地の数、人員規模、役務の内訳は原文の概要に記載がない。当サイトでは記録にある範囲を超えて書いていない。
4基地運営支援に何が含まれるか
基地運営支援は、駐留する部隊が任務に集中できるよう、生活と業務の基盤を維持する役務の総称です。装備のように形が残るものではありませんが、止まれば部隊は動けません。
| 支える基盤 | 含まれるもの |
|---|---|
| 生活の基盤 | 電力と水の供給、食堂、廃棄物処理 |
| 業務の基盤 | 施設の保守、輸送、通信 |
| 安全の基盤 | 門と周囲の警備 |
軍が自前で行うこともありますが、長期の駐留では民間に委ねる形が広く用いられます。装備の調達契約が作って納めるまでを区切りとするのに対し、役務の契約は駐留が続くかぎり続きます。したがって契約額は、単価そのものより期間の長さで積み上がります。約48.2億ドルという数字は、13年という期間で割れば1年あたり数億ドル規模であり、基地を回し続けるという営みの継続的な性格を示しています。
なぜ重要か
基地運営支援は、装備の受注と違って一度取ると長期の売上基盤になる一方、価格競争と人件費の変動に直接さらされる。発注側から見れば、駐留の継続判断がそのまま契約の継続判断になるため、政策の変更が企業の売上に直結する。国防費の分析では、装備分野の分類から漏れるこの層を別に把握する必要がある。
よくある質問(FAQ)
これは何のデータですか?
契約額は確定額ですか?
基地運営支援には何が含まれますか。
なぜ13年もの契約になるのですか。
出典(一次情報)
本記事は下記の米国政府公式の支出データに基づく独自整理です。正確・最新の内容は公式をご確認ください。
- USAspending(契約の詳細)
- 契約番号(PIID):W52P1J10C0062