H-60(ブラックホーク等)ヘリの複数年契約に約116億ドル ― シコルスキーへの陸軍契約(USAspending)
米陸軍が、H-60ヘリコプター(ブラックホーク等)の5年・複数年契約をシコルスキーに発注。陸軍・海軍・対外有償軍事援助(FMS)向けに最大916機の調達を含み、サウジ・台湾・タイ・豪州向けも対象。契約額は約116億ドル($11,602,480,135)。
契約の基本情報
- 受注者ロッキード・マーティン
- 契約額$11,602,480,135(約116.02億ドル)
- 軍種陸軍
- 発注機関国防総省
- 発注部局陸軍省
- 契約種別DEFINITIVE CONTRACT
- 履行期間2012-06-06 〜 2023-07-21
- 契約番号(PIID)W58RGZ12C0008
契約の概要(原文)
MULTI SERVICE, 5 YR, MULTI-YR CONTRACT FOR H-60 HELICOPTERS. FY2012 FY2016 PRODUCTION CONTRACT FOR ARMY/NAVY/FMS UH/HH/MH-60 HELICOPTERS TO INCLUDE PROCUREMENT OF UP TO 916 EACH AIRCRAFT AND RELATED SUPPORT, SERVICES, SYSTEMS/PROJECT MANAGEMENT, PUBLICATIONS, AND TECHNICAL DATA. FMS COUNTRIES INCLUDE SAUDI ARABIAN NATIONAL GUARD (SANG), TAIWAN, THAILAND AND ROYAL AUSTRALIAN NAVY (RAN).
要点
1H-60系ヘリの複数年契約
この契約は、H-60系ヘリコプター(ブラックホーク等)の「5年・複数サービス・マルチイヤー」契約だ。FY2012〜FY2016の生産分として、陸軍・海軍・FMS向けの UH/HH/MH-60 ヘリコプターを最大916機まで調達し、関連支援・サービス・システム/プロジェクト管理・刊行物・技術データを含む。
FMS(対外有償軍事援助)の対象国としてサウジアラビア国家警備隊(SANG)・台湾・タイ・オーストラリア海軍(RAN)が挙げられている。
2複数年契約が単価を下げる仕組み
マルチイヤー契約(複数年契約)は、単年度ごとに発注を繰り返すのではなく、数年分の生産をまとめて確約する調達方式である。受注側は必要な部材をまとめて手当てし、生産ラインの稼働と人員を計画的に維持できるため、1機あたりの費用を抑えやすくなる。一方で将来の年度分まで政府が拘束されるため、米国では複数年調達に議会の授権が求められる。
本契約が5年分・最大916機という規模でまとめられているのは、この方式の効果を大きく取ろうとした結果と読める。
3ブラックホークという主力機
UH-60「ブラックホーク」は米陸軍の主力汎用ヘリで、海軍向けのMH-60シリーズなど派生型も多い。複数年・大量・多国向けの一括調達により単価を抑える「マルチイヤー契約」の典型例である。
45年分・916機・4カ国
この契約の規模は、年数・機数・相手国という三つの軸で書かれています。多年度契約の効果を大きく取ろうとした結果が、この数字に現れています。
複数年契約は、単年度ごとに発注を繰り返すのではなく、数年分の生産をまとめて確約する調達方式です。受注側は必要な部材をまとめて手当てし、生産ラインの稼働と人員を計画的に維持できるため、1機あたりの費用を抑えやすくなります。一方で将来の年度分まで政府が拘束されるため、米国では複数年調達に議会の授権が求められます。
なぜ重要か
陸軍の航空調達と、同盟国向け(FMS)を束ねた大量・複数年調達の構図を把握する手がかり。航空・防衛サプライチェーンや安全保障協力の動向を追う読者に有用。
よくある質問(FAQ)
これは何のデータですか?
契約額は確定額ですか?
マルチイヤー契約とは?
出典(一次情報)
本記事は下記の米国政府公式の支出データに基づく独自整理です。正確・最新の内容は公式をご確認ください。
- USAspending(契約の詳細)
- 契約番号(PIID):W58RGZ12C0008