スマート・インフォメーション・フロー技術に約195万ドル ― 訓練で見ていない事態に出会ったときAIがどう振る舞うかを研究する(高等研究計画局・第1段階)
国防高等研究計画局が発注した確定契約。説明欄には、開かれた世界の新規性に対するAIと学習の科学、その基本となる第1段階とある。訓練の時点で想定していない事態に出会ったときの振る舞いを扱う研究にあたる。義務付け額は約195万3,923ドル、支出済み額は約29万2,627ドルで比率は15.0%。
契約の基本情報
- 受注者SMART INFORMATION FLOW TECHNOLOGIES LLC
- 契約額$1,953,923(約195.4万ドル)
- 発注機関国防総省
- 発注部局国防高等研究計画局(DARPA)
- 契約種別DEFINITIVE CONTRACT
- 履行期間2019-11-18 〜 2023-05-18
- 契約番号(PIID)HR001120C0041
契約の概要(原文)
SCIENCE OF ARTIFICIAL INTELLIGENCE AND LEARNING FOR OPEN-WORLD NOVELTY (SAIL-ON) - BASE (PHASE 1)
要点
- 「開かれた世界の新規性」は、訓練の時点で想定していなかった事態に出会うことを指す。
- 性能の数値とは別に、想定の外側に出たときに壊れるのか振る舞いを変えられるのかを主題にしている。
- 説明欄に基本となる第1段階と明記されており、研究が段階に分けて契約されている。
- 義務付け額は約195万3,923ドル、支出済み額は約29万2,627ドルで比率は15.0%。
- 2026年9月1日時点で当サイトが保持する連邦支出の記録では、国防総省発注155件のうち130件で支出済み額が0である。
1開かれた世界という言葉
説明欄にある「開かれた世界の新規性」は、訓練の時点で想定していなかった事態に出会うことを指す。決められた範囲の中で性能を出すのではなく、範囲の外に出たときどうなるかを扱う。
模型は、学習したものに近い入力には強く、離れた入力には弱い。実際の運用では、想定の外側が必ず現れる。そこで壊れるのか、気づいて振る舞いを変えられるのかは、性能の数値とは別の問題である。この研究はその部分を主題にしている。
2段階が名称に書かれている
説明欄には、基本となる第1段階であることが明記されている。研究計画が段階に分けて進み、段階ごとに契約が切られる形にあたる。
段階を分けることで、途中の結果を見てから次に進むかどうかを判断できる。一方で、記録の上では一つの研究が複数の契約に分かれて現れる。金額だけを見て研究の規模を判断すると、実際より小さく見積もることになる。
3支出比率が15.0%
義務付け額は約195万3,923ドル、支出済み額は約29万2,627ドルで、比率は15.0%である。期間は2019年11月18日から2023年5月18日までの3.5年で、既に終了している。
2026年9月1日時点で当サイトが保持する連邦支出の記録222件では、国防総省が発注した155件のうち130件で支出済み額が0である。この記録のように0でない値が入っているものは少数にとどまる。支出の欄に値が入るかどうかは、契約の実態よりも報告の仕組みに左右される。
なぜ重要か
性能の評価は、想定の範囲内で測られることが多い。実際の運用で問題になるのは範囲の外側であり、そこでの振る舞いは別に確かめる必要がある。段階を分けて契約する形は、途中で判断を挟める一方、外から研究の規模を捉えにくくする。
よくある質問(FAQ)
開かれた世界とは何ですか?
なぜ段階に分けるのですか?
この金額が研究全体の規模ですか?
出典(一次情報)
本記事は下記の米国政府公式の支出データに基づく独自整理です。正確・最新の内容は公式をご確認ください。
- USAspending(契約の詳細)
- 契約番号(PIID):HR001120C0041