DARPA、「想定外」に対応するAIの科学 SAIL-ON に約404万ドル ― SRIインターナショナル(USAspending)
DARPA(国防高等研究計画局)のプログラム「SAIL-ON(オープンワールドの新規性に対するAIと学習の科学)」の基礎フェーズを、SRIインターナショナルが約404万ドル($4,038,005)で受注。訓練時に想定しなかった状況にAIがどう気づき適応するか、という現実世界配備の核心課題に取り組む研究。
契約の基本情報
- 受注者SRI INTERNATIONAL
- 契約額$4,038,005(約403.8万ドル)
- 発注機関国防総省
- 発注部局国防契約管理局
- 契約種別DEFINITIVE CONTRACT
- 履行期間2019-11-22 〜 2021-05-31
- 契約番号(PIID)HR001120C0040
契約の概要(原文)
SCIENCE OF ARTIFICIAL INTELLIGENCE AND LEARNING FOR OPEN-WORLD NOVELTY (SAIL-ON) - BASE (PHASE 1)
要点
現在のAIの多くは「訓練で見たことのある世界」では高性能だが、訓練時に想定しなかった状況(novelty=新規性)に出会うと、静かに間違い続けることがある。実験室と違い、現実の運用ではルールが変わり、見たことのない物体や戦術が現れる。SAIL-ONは、この「オープンワールドの新規性」をAIがどう検知し、どう適応するかの科学的原理を作ろうとするDARPAのプログラムだ。
軍事利用が動機のプログラムだが、問うている課題は自動運転や医療AIにも共通する。「配備後のAIが想定外に気づけるか」は、AIの信頼性・安全性の核心であり、その基礎理論への投資は民生のAI開発にも波及してきた。
本サイトでは同じSAIL-ONの契約としてPAR Government Systemsなど複数社の受注も収集しており、DARPAが一つの科学課題に複数チームを並走させる「競争的研究」の型もここから読み取れる。受注したSRIインターナショナルは、Siriの原型を生んだことでも知られる非営利研究機関である。
なぜ重要か
「配備後のAIが想定外に気づけるか」はAIの信頼性・安全性の核心で、自動運転・医療AI等の民生分野にも波及する基礎課題。DARPAの競争的研究の型(複数チーム並走)とあわせ、AI研究投資の最前線を読む材料になる。
よくある質問(FAQ)
SAIL-ONは何を研究するのですか。
DARPAとは何ですか。
出典(一次情報)
本記事は下記の米国政府公式の支出データに基づく独自整理です。正確・最新の内容は公式をご確認ください。
- USAspending(契約の詳細)
- 契約番号(PIID):HR001120C0040