医療AI臨床試験:スマホのマイクで録った心音からAIが先天性心疾患を見分ける ― アルゴリズムの性能を検証(ausculto・NCT07376785)
スマートフォン内蔵マイクで録音した心音を解析し、異常音を検出するソフト「ausculto」の性能を評価する観察研究。先天性心疾患に伴う心雑音を、正常音や無害性(innocent)雑音と見分けられるかを見る。録音した心音は人手で注記し、将来のAIの学習・検証用データベースを作る。220名・招待制。
試験の概要(一次情報)
- 進行状況招待制で募集中
- 対象疾患Congenital Heart Disease (CHD)
- 介入/手法DIAGNOSTIC_TEST: Computer algorithms
- スポンサーThe University of Hong Kong
- 目標症例数220 例
- 期間2026-05-26 〜 2026-11-01
要点
- スマホ内蔵マイクで録った心音を解析するソフト「ausculto」の性能を評価する観察研究。
- 主要評価は、先天性心疾患(CHD)に伴う心雑音を、正常音や無害性(innocent)雑音と見分けること。
- 録音した心音を人手で注記し、将来の医療用AIの学習・検証用データベースを構築する。
- 子どもの心雑音は無害性も多く、先天性心疾患との聞き分けには熟練を要する。
- 220名・招待制。性能評価とデータ構築の段階で、診断の置き換えや有効性の確立ではない。
心臓の弁や血流の異常は、聴診器で聞く心音の「雑音(マーマー)」として現れることがある。子どもの心雑音には、治療の要らない無害性(innocent)雑音も多い一方、先天性心疾患(生まれつきの心臓の異常)のサインであることもあり、その聞き分けには熟練を要する。
もしスマートフォンのマイクで録った心音からAIが異常を見分けられれば、聴診器と専門家が乏しい場所でも心臓のスクリーニングに役立つ可能性がある。
本研究は、このスマホ心音解析ソフト「ausculto」の性能を評価する観察研究である。登録情報の要旨によれば、ausculto はスマートフォン内蔵マイクで録音した心音を解析し、異常音を見つけることを意図したコンピュータアルゴリズム群である。主要評価項目は、心音の録音において先天性心疾患に伴う心雑音を、正常音や無害性雑音と見分けることである。
参加者は通常の受診時に心音を録音され、研究者はその心音を人手で注記(アノテーション)して、将来の医療用AIの学習・検証に使うデータベースを構築する。規模は220名で、招待制で行われる。
なぜ重要か
AIの土台は良質な学習データ。身近なスマホで集めた心音に専門家が正解を付ける営みは、次段階のAI開発を支える。手軽な機器で先天性心疾患のスクリーニングを広げる可能性を示す(本研究は性能評価・データ構築の段階で有効性の確立ではない)。
よくある質問(FAQ)
無害性(innocent)雑音とは?
スマホで心臓病を診断できるのですか?
出典(一次情報)
出典:ClinicalTrials.gov(米国NIH/NLM・パブリックドメイン)。本サイトは医療助言を行いません。最新・正確な内容は公式をご確認ください。本サイトは NIH/NLM に推奨・認定されたものではありません。
- ClinicalTrials.gov(試験登録・原文)
- 登録番号: NCT07376785