FDAリコール:耳垢除去剤の有効成分が想定の10分の1以下 ― 約6〜7%であるべき含量が約0.6%(Bell Pharmaceuticals)
過酸化尿素6.5%として販売された製品について、pHが低く、含量試験の値が想定の約6〜7%に対して約0.6%だったとして回収された。数量は31,094個で、全米に流通している。
リコールの概要(一次情報)
- 分類クラスII(中程度)
- 対象種別医薬品
- 回収企業Bell Pharmaceuticals, Inc
- 理由SubPotent Drug: low pH and significantly reduced assay (~0.6% vs expected ~6 7%).
- 流通範囲U.S Nationwide
- 回収開始日2026-06-25
要点
- 過酸化尿素6.5%として販売された製品で、含量試験の値が想定の約6〜7%に対し約0.6%だったとして回収された。
- あわせてpHが低いことも記録されており、有効成分の分解または設計どおりに作られていない可能性を示す。
- 数量は31,094個、流通は全米。2026年6月25日に企業の自主回収として開始。
- 有効成分がほとんど入っていない場合、直接の害よりも「効かない」という形で影響が現れ、使う側からは症状の重さと区別がつかない。
- 2026年8月31日時点で当サイトが保持する1,408件では、医薬品はクラスI 14件・クラスII 274件で95%がクラスII。食品はクラスI 168件・クラスII 173件でほぼ半々。
- 2026年9月1日時点で当サイトが保持するFDAの回収記録では、医薬品はクラスI 14件・クラスII 274件、食品は168件・173件、医療機器は137件・642件。
1数字が具体的に書かれている記録
回収の記録は、多くの場合「規格を下回った」という表現にとどまる。この記録は違い、想定の約6〜7%に対して実測が約0.6%だったと書いている。10分の1以下という開きは、わずかに規格を外れたという話ではない。あわせてpHが低いことも挙げられており、有効成分が分解しているか、そもそも設計どおりに作られていなかった可能性を示している。
数値がここまで具体的に記される記録は少なく、その分だけ何が起きたかが読み取りやすい。
2効かない薬という危険の形
過酸化尿素は耳垢をやわらかくするために使われる成分である。有効成分がほとんど入っていない場合、直接の害が生じるというより、期待した効果が出ないという形で影響が現れる。使う側からは、効かないのか、症状が重いのか、区別がつかない。分類がクラスIIになっているのはこの性質を反映しているとみられるが、効かないこと自体が、必要な対処を遅らせる経路になりうる点は変わらない。
3医薬品の回収は95%がクラスII
2026年8月31日時点で当サイトが保持するFDAの回収記録1,408件を製品の種類と分類で分けると、医薬品はクラスIが14件、クラスIIが274件で、クラスIIが95%を占める。これに対し食品はクラスI 168件・クラスII 173件とほぼ半々、医療機器はクラスI 137件・クラスII 642件である。
医薬品の回収は、直ちに重篤な健康被害を招く類型より、力価や不純物など規格からの逸脱が中心になっていることが分かる。力価不足を理由に挙げる記録は1,408件中36件ある。
| 製品の種類 | クラスI | クラスII |
|---|---|---|
| 医薬品 | 14 | 274 |
| 食品 | 168 | 173 |
| 医療機器 | 137 | 642 |
なぜ重要か
製品の欠陥は、危害を加えるものと、期待した働きをしないものに分かれる。後者は使う側から見ると異常として認識されにくく、報告も上がりにくい。含量やpHのような基本的な指標が大きく外れていた事例は、出荷前の試験がどの時点で行われ、どこまでの逸脱を検出できる設計だったかを問う材料になる。
よくある質問(FAQ)
どのくらい不足していたのですか?
効かないだけなら安全ですか?
なぜクラスIIなのですか?
出典(一次情報)
出典:openFDA(米国FDA・CC0 パブリックドメイン)。データは無保証で、医療判断には用いないでください。最新・正確な情報は FDA公式のリコール情報をご確認ください。本サイトは米国FDAに推奨・認定されたものではありません。
- FDA リコール情報(公式)
- openFDA(データ提供元)
- リコール番号: D-0686-2026