抗生物質に不純物が限度を超えて残っていた ― 不純物を理由とする記録は16件(Zydus)
ジェネリック医薬品大手Zydusが、抗生物質エリスロマイシン錠(500mg)について、ニトロソアミン系不純物(N-ニトロソ-デスメチル-エリスロマイシン)が推奨摂取限度を超えて検出されたとしてリコール。FDAはクラスIIに分類。全米で流通。
リコールの概要(一次情報)
- 分類クラスII(中程度)
- 対象種別医薬品
- 回収企業Zydus Pharmaceuticals (USA) Inc
- 理由CGMP Deviations; presence of N-Nitroso-Desmethyl-Erythromycin above the recommended acceptable intake limit
- 流通範囲Nationwide within the U.S
- 回収開始日2026-04-29
要点
1クラスIIに分類された抗生物質
米国FDAは、Zydus Pharmaceuticals (USA) Inc.による抗生物質のリコールを「クラスII」(その使用が一時的・医学的に可逆な健康被害を招きうるが、重篤な被害の確率は低い)に分類した(リコール番号 D-0545-2026、報告日2026年5月27日、状態:進行中/企業の自主回収)。
2対象はエリスロマイシン錠
対象はエリスロマイシン錠(Erythromycin Tablets, USP 500mg、30錠入りボトル、処方箋医薬品、製造:Zydus Lifesciences Ltd.(インド・アーメダバード))。
リコール理由は、製造管理及び品質管理の基準(CGMP)からの逸脱があり、ニトロソアミン系不純物「N-ニトロソ-デスメチル-エリスロマイシン(N-Nitroso-Desmethyl-Erythromycin)」が推奨される許容摂取限度を超えて存在したこと。回収開始は2026年4月29日、流通は全米(Nationwide)、数量は10,992本。
3エリスロマイシンとは
エリスロマイシンは、細菌感染症の治療に用いられるマクロライド系抗生物質である。
4不純物を理由とする記録は16件
2026年9月1日時点で当サイトが保持するFDAの回収記録1,408件のうち、回収の理由に不純物やニトロソアミンが現れるものは16件あります。同じ時点で医薬品の記録は288件あり、そのうち最も重いクラスIに分類されたものは14件にとどまります。
医薬品の回収は、その大半が一時的・可逆な影響とされるクラスIIです。不純物の超過も多くはこの区分に入りますが、それは「問題が小さい」という意味ではなく、影響が出るまでに時間がかかる種類の問題だからです。許容量は長期の摂取を前提に定められています。
なぜ重要か
医薬品の不純物(ニトロソアミン)管理という、近年世界的に重要性が増す品質課題の事例。製造管理基準(CGMP)の徹底の重要性を示すとともに、服薬中の患者・薬局が該当ロットを確認する手がかりになる。
よくある質問(FAQ)
ニトロソアミンとは何ですか?
服用中ですが、すぐやめるべきですか?
出典(一次情報)
出典:openFDA(米国FDA・CC0 パブリックドメイン)。データは無保証で、医療判断には用いないでください。最新・正確な情報は FDA公式のリコール情報をご確認ください。本サイトは米国FDAに推奨・認定されたものではありません。
- FDA リコール情報(公式)
- openFDA(データ提供元)
- リコール番号: D-0545-2026