クラスII(中程度) 医薬品 D-0514-2026 Ongoing

デュロキセチン製剤の不純物(D-0514-2026)― 12か月と18か月の長期安定性試験で、基準値を超えた

Ajanta Pharma Ltd. 報告 2026年5月13日

抗うつ薬デュロキセチンの徐放性カプセルについて、ニトロソアミン系の不純物が推奨される限度を超えて検出されたことを理由とする回収。検出されたのは12か月と18か月の長期安定性試験の時点で、数量は31万2,894パックに及ぶ。

リコールの概要(一次情報)

  • 分類クラスII(中程度)
  • 対象種別医薬品
  • 回収企業Ajanta Pharma Ltd.
  • 理由CGMP Deviations: Presence of N-nitroso-Duloxetine impurity above FDA recommended limit of 0.83 ppm, identified at the 12-month and 18-month long-term stability intervals.
  • 流通範囲Nationwide within U.S
  • 回収開始日2026-04-29

要点

  • デュロキセチンの徐放性カプセルについて、ニトロソアミン系の不純物が推奨される限度を超えて検出された。
  • 検出されたのは12か月および18か月の長期安定性試験の時点で、出荷時の検査では問題がなかったことを意味する。
  • 長期安定性試験は有効期間を裏づける仕組みであると同時に、時間が経ってから現れる問題を見つける仕組みでもある。
  • 数量は31万2,894パックで、慢性的に服用される医薬品は一つのロットが多数の患者に長期にわたって渡る。
  • 2026年9月4日時点で当サイトが保持する記録では、医薬品はクラスI 14件に対しクラスII 274件と偏りが大きい。

1出荷の時点では分からない

この回収でとりわけ目を引くのは、不純物が検出された時点です。12か月と18か月の長期安定性試験、つまり製造から1年から1年半が経った時点の検査で基準値を超えていました。出荷時の検査では問題がなかったことを意味します。

  1. 1製造出荷時の検査では基準を満たしている
  2. 2流通市場に出て、使用される
  3. 312か月時点長期安定性試験で不純物が確認される
  4. 418か月時点同じく確認され、推奨される限度を超えている

医薬品は、製造後も時間とともに成分が変化しうるものです。そのため、一定の期間ごとに保管した検体を調べる長期安定性試験が行われます。この試験は、有効期間を裏づけるための仕組みですが、同時に時間が経ってから現れる問題を見つける仕組みでもあります。

2ニトロソアミン系の不純物

混入による不純物生成による不純物
外から入り込む製造や保管の過程で生じる
工程の管理で防ぎうる化学的な条件そのものに由来する
発見は比較的早い時間が経ってから現れることがある

ニトロソアミン系の不純物は、原薬や添加剤に含まれる成分の組み合わせと条件によって生成しうるものとして知られ、複数の医薬品で問題になってきました。FDAは物質ごとに推奨される摂取量の限度を示しており、本件では0.83 ppmという数値が挙げられています。

3数量の大きさ

数量31万2,894パック流通は米国内全土
2026年9月4日時点で当サイトが保持する記録の医薬品クラスI 14件・クラスII 274件全1,408件での集計
同じ時点でCGMPからの逸脱を理由とするもの74件未解説分からの集計

31万パックを超える数量は、当サイトが保持する記録のなかでも大きい部類です。慢性的に服用される医薬品では、一つのロットが多数の患者に長期にわたって渡ります。回収の対象が大きくなりやすいのは、この使われ方によるものです。

4医薬品にクラスIが少ない理由

2026年9月4日時点で当サイトが保持する記録では、医薬品はクラスI 14件に対しクラスII 274件で、クラスIの割合が食品や医療機器に比べて低くなっています。本件のような不純物の問題は、直ちに重篤な被害が生じるというより、長期の摂取による危険性の増加として評価されます。区分が起こりうる健康被害の見込みで決まる以上、この評価の仕方が分布に現れることになります。

なぜ重要か

長期安定性試験は有効期間の裏づけであると同時に、出荷後に現れる問題を捕まえる仕組みでもある。慢性疾患向けの医薬品は一つのロットが長期にわたって多数へ渡るため、回収の規模が大きくなりやすい。

よくある質問(FAQ)

なぜ出荷後に問題が分かるのですか?
不純物が製造や保管の過程で時間とともに生成しうるためです。一定の期間ごとに保管検体を調べる長期安定性試験で確認されます。
なぜ医薬品はクラスIが少ないのですか?
不純物の問題は直ちに重篤な被害が生じるというより、長期の摂取による危険性の増加として評価されるためです。区分は起こりうる健康被害の見込みで決まります。

出典(一次情報)

出典:openFDA(米国FDA・CC0 パブリックドメイン)。データは無保証で、医療判断には用いないでください。最新・正確な情報は FDA公式のリコール情報をご確認ください。本サイトは米国FDAに推奨・認定されたものではありません。

#FDA#リコール#医薬品#不純物#安定性試験
免責: 本サイトは各公式データソースをもとに独自に要約・分類したものです。最新・正確な情報は必ず公式ソースをご確認ください。金融・医療・法務・セキュリティに関する内容は情報整理であり、助言ではありません。本サイトは米国政府の公式サイトではありません。