中型戦術車両1万台の調達に約40.7億ドル ― 数量が概要に明記された数少ない記録、しかも価格未確定のまま追加された(BAEシステムズ)
中型戦術車両ファミリー(FMTV)1万台の調達契約。プログラム支援と連邦小売物品税も加えられている。この追加は価格未確定契約措置(UCA)として行われた。2026年8月31日時点で当サイトが保持する国防総省の契約207件のうち、概要に数量が明記されているものは3件しかない。
契約の基本情報
- 受注者BAEシステムズ
- 契約額$4,067,162,786(約40.67億ドル)
- 軍種国防総省・全軍共通
- 発注機関国防総省
- 発注部局国防契約管理局
- 契約種別DEFINITIVE CONTRACT
- 履行期間2008-05-30 〜 2024-09-30
- 契約番号(PIID)W56HZV08C0460
契約の概要(原文)
PROCUREMENT OF 10,000 FAMILY OF MEDIUM TACTICAL VEHICLES. ALSO ADDING PROGRAM SUPPORT AND FEDERAL RETAIL EXCISE TAX. THIS ACTION IS BEING ADDED AS AN UNDEFINITIZED CONTRACTUAL ACTION
要点
- 中型戦術車両ファミリー1万台の調達契約。あわせてプログラム支援と連邦小売物品税が追加されている。
- この追加は価格未確定契約措置(UCA)として行われており、価格を確定させる前に発注が始まっている。
- 2026年8月31日時点で当サイトが保持する国防総省の契約207件のうち、概要に数量が明記されているものは3件しかない。
- 期間は2008年5月30日から2024年9月30日までの16年余り。207件では契約期間15年以上が42件(2割)を占める。
- UCAに触れる記録は3件、書簡契約は2件で、通常の確定契約193件のなかでは例外的な扱いにあたる。
- 2026年8月31日時点で当サイトが保持する207件のうち、概要に数量が明記されているものは3件しかない。
1数量が書かれているという珍しさ
2026年8月31日時点で当サイトが保持する国防総省の契約207件を概要の文言で調べると、何台・何機といった数量が明記されているものは3件しかない。多くの記録は「長納期資材」「先行取得」「ロット◯の生産」といった段階や区分を示すにとどまり、何をいくつ買ったのかは書かれていない。この記録は1万台という数量を正面から記している。
契約データから調達の規模を読み取ろうとすると、通常は金額しか手がかりがなく、単価も数量も分からないまま総額を眺めることになる。
2価格が決まる前に追加される
概要の末尾に、この措置が価格未確定契約措置(UCA)として追加されたと記されている。価格を確定させる前に作業や調達を始める仕組みで、待っていると生産や納入が止まる場合に用いられる。1万台という規模の車両を、価格が固まる前に発注する。あとから価格を詰める工程が残るため、この時点の金額は最終の金額ではない。
2026年8月31日時点で当サイトが保持する207件のうちUCAに触れるものは3件、書簡契約は2件で、通常の確定契約193件のなかでは例外的な扱いにあたる。
316年にわたる調達
期間は2008年5月から2024年9月までの16年余りに及ぶ。2026年8月31日時点で当サイトが保持する207件では契約期間15年以上のものが42件あり、全体の2割を占める。装備の調達は年度予算の上に載りながら、実際には10年を超える時間軸で動く。物品税がわざわざ概要に書かれているのも、この規模と期間の調達では税を含む総額の管理が契約の一部になるためと読める。なお、1万台がいつまでにどれだけ納入されたかは、この記録には含まれていない。
なぜ重要か
契約データから調達の実態を読もうとすると、金額は分かっても数量が分からないことが多い。単価も納入時期も記録されないため、規模の比較は総額に頼らざるをえない。価格未確定のまま始まる契約では、記録された金額が確定額でないことにも注意が要る。
よくある質問(FAQ)
なぜ数量が書かれていることが珍しいのですか?
価格未確定契約措置(UCA)とは何ですか?
1万台は納入されたのですか?
出典(一次情報)
本記事は下記の米国政府公式の支出データに基づく独自整理です。正確・最新の内容は公式をご確認ください。
- USAspending(契約の詳細)
- 契約番号(PIID):W56HZV08C0460