約45.36億ドル 国防総省・全軍共通 DEFINITIVE CONTRACT FA880708C0010

GPS衛星「III A」に約45億ドル ― 衛星と地上管制が別契約・別企業で、どちらも2027年まで続いている(ロッキード・マーティン)

国防契約管理局 2008-05-15 〜 2027-08-30

米国防総省が、GPSの第3世代衛星「GPS IIIA」の契約を ロッキード・マーティンに約45.5億ドルで発注している。当サイトの収集データでは、その衛星を運用するための地上管制システム(OCX)が レイセオンへ約45.0億ドルで別に発注されており、金額規模もほぼ同じ、履行期間もどちらも2027年まで続いている。

契約の基本情報

  • 受注者ロッキード・マーティン
  • 契約額$4,535,621,596(約45.36億ドル)
  • 軍種国防総省・全軍共通
  • 発注機関国防総省
  • 発注部局国防契約管理局
  • 契約種別DEFINITIVE CONTRACT
  • 履行期間2008-05-15 〜 2027-08-30
  • 契約番号(PIID)FA880708C0010

契約の概要(原文)

GLOBAL POSITIONING SYSTEM (GPS) IIIA

要点

  • 概要は「GPS IIIA」。受注は ロッキード・マーティン、契約額は約45.5億ドル($4,545,479,949・累計)。
  • 履行期間は2008年5月15日〜2027年8月30日。契約種別は DEFINITIVE CONTRACT。
  • 当サイト収集範囲では、地上管制システム(OCX)が レイセオンへ約45.0億ドル($4,495,410,624)で別途発注されている。
  • OCXの履行期間は2010年2月25日〜2027年3月31日=衛星側とほぼ同時期まで続く。
  • 記録された支出額は衛星側 約4,919万ドル、地上側 約9,016万ドル。公開データの支出欄は不完全な場合があり執行率としては読めない。
  • 衛星本体(約45.5億ドル)と地上管制OCX(約45.0億ドル)はほぼ同規模で、地上側がシステムの半分を担っている。

1衛星は「上げれば使える」ものではない

測位衛星の仕組みは、衛星が発する信号を受信機が複数受け取り、到達時間の差から位置を割り出すというものである。この精度を支えているのは、衛星に積んだ時計と、その時計のずれや軌道の誤差を絶えず補正して衛星へ送り返す地上側の仕組みである。つまり測位システムは、宇宙にある部分と地上にある部分の二つで初めて成立する。衛星だけを打ち上げても、管制が対応していなければ新しい機能は使えない。

2契約が別なら、進み方も別になる

当サイトの収集データでは、衛星本体(ロッキード・マーティン、約45.5億ドル)と地上管制システム(OCX)(レイセオン、約45.0億ドル)が、別の発注部局から別の企業へ、ほぼ同規模の金額で発注されている。金額が拮抗しているのは、地上側が単なる付属設備ではなく、システムの半分を担っているためと読める。

そして履行期間は、衛星側が20278月まで、地上側が20273月までと、いずれも当初の想定より長く伸びている。二つが別契約であるということは、一方が遅れても他方は進むということでもあり、進捗の差はそのまま「打ち上がっているのに機能が使えない」状態を生みうる。

3記録から分かる範囲

契約種別はいずれも DEFINITIVE CONTRACT で、本データに記録された支出額は衛星側が約4,919万ドル、地上側が約9,016万ドルである。ただし公開データの支出欄は契約の年代や報告経路によって記録が十分でない場合があり、この比をそのまま執行率として読むことはできない。衛星の機数や、遅延の理由は原文の概要に記載がない。

4宇宙にある部分と、地上にある部分

測位システムは、衛星が発する信号を受信機が複数受け取り、到達時間の差から位置を割り出す仕組みです。その精度を支えているのは、衛星に積んだ時計と、そのずれや軌道の誤差を絶えず補正して衛星へ送り返す地上側の仕組みで、両方がそろって初めて成立します。

宇宙にある部分地上にある部分
衛星本体(ロッキード・マーティン)地上管制システムOCX(レイセオン)
45.5億ドル45.0億ドル
履行期間は20278月まで履行期間は20273月まで
記録された支出額 約4,919万ドル記録された支出額 約9,016万ドル

金額が拮抗しているのは、地上側が単なる付属設備ではなく、システムの半分を担っているためと読めます。二つが別契約であるということは、一方が遅れても他方は進むということでもあり、進捗の差はそのまま「打ち上がっているのに機能が使えない」状態を生みえます。ただし公開データの支出欄は契約の年代や報告経路によって記録が十分でない場合があり、この比をそのまま執行率として読むことはできません。

なぜ重要か

主装備と基盤を別々に発注する構造では、契約単位の進捗が全体の可用性と一致しない。公開データを装備名だけで追うと、システムが実際に使える時期を見誤る。調達側では、対になる契約の履行期間を突き合わせて全体の完成時期を推し量る必要があり、産業側では、どちらの遅れが自社の受注に波及するかを把握することが計画の前提になる。

よくある質問(FAQ)

これは何のデータですか?
米国の政府支出公開データ「USAspending」に登録された、国防総省(DoD)の連邦調達契約の1件です。受注企業・発注部局・契約額・概要が公開されています。本サイトは米国政府公式ではありません。
契約額は確定額ですか?
収集時点の累計値です。大型の防衛契約は複数年にわたり改定(モディフィケーション)が積み重なるため、金額は増減します。最新値は出典のUSAspendingで確認できます。
なぜ地上管制が衛星と同じくらい高額なのですか。
測位システムは宇宙にある部分と地上にある部分の両方で成立するためです。衛星の時計のずれや軌道の誤差を補正して送り返す仕組みが精度を支えており、地上側は付属設備ではなくシステムの半分を担っています。
衛星が上がれば新しい機能は使えるのですか。
管制側が対応していなければ使えません。二つが別契約であるため一方が遅れても他方は進み、「打ち上がっているのに機能が使えない」状態が生じうるという構造です。

出典(一次情報)

本記事は下記の米国政府公式の支出データに基づく独自整理です。正確・最新の内容は公式をご確認ください。

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