約89.98億ドル 国防総省・全軍共通 DEFINITIVE CONTRACT N0001999C1226

契約額90億ドル、支出額ゼロ ― 「契約した」と「払った」は別だと、この1件がいちばん分かりやすく示す

国防契約管理局 1999-02-12 〜 2017-12-06

国防契約管理庁が管理するボーイング向けの契約で、義務付け額は約89億9,791万ドル。一方、記録上の支出済み額は0ドルである。1999年2月に始まり2017年12月に終了しており、契約の記録が示すのは支出そのものではなく、支出しうる枠であることを示す典型例にあたる。

契約の基本情報

  • 受注者ボーイング
  • 契約額$8,997,913,572(約89.98億ドル)
  • 軍種国防総省・全軍共通
  • 発注機関国防総省
  • 発注部局国防契約管理局
  • 契約種別DEFINITIVE CONTRACT
  • 履行期間1999-02-12 〜 2017-12-06
  • 契約番号(PIID)N0001999C1226

契約の概要(原文)

199908!1700!0757!AA4E0!NAVAL AIR SYSTEMS COMMAND !N0001999C1226 !A!*!* !19990212!20000930!161213269!006265946!009256819!N!76301!MCDONNELL DOUGLAS CORPORATION !P.O. BOX 516 !SAINT LOUIS !MO!63166!65000!510!29!ST. LOUIS !ST. LOUIS (CITY) !MISSOURI !0001!+000040000000!N!N!000000000000!1510!AIRCRAFT FIXED WING !A1A!AIRFRAMES AND SPARES !2AFX!F-18 HORNET !3721!1!*!*!*!B!A!*!D !N!L!1!001!N!1A!A!N!F!* !* !N!C!*!A!A!A!A!A!*!* !*!N!A!A!N!*!*!*!*!*!

要点

  • 義務付け額は約89億9,791万ドル、記録上の支出済み額は0ドル。受注者はザ・ボーイング・カンパニー。
  • 義務付け額は政府が支払う義務を負った上限、支出済み額は実際に出た額であり、別のものを数えている。
  • 2026年9月2日時点で当サイトが保持する防衛契約207件のうち、支出済み額が0の契約は115件(56%)。
  • 支出済み額が記録されている92件でも、義務付け額に対する比率は中央値1%、最大でも32.6%。
  • 説明欄には内部の符号列が入っており、何を調達したのかはこの欄からは読み取れない。

190億ドルの契約に、支出の記録がない

USAspending に記録された本契約の義務付け額は約90億ドルです。同じ記録の支出済み額(total outlays)の欄は0ドルです。金額を並べただけでは矛盾に見えますが、この二つは別のものを数えています。義務付け額は政府が支払う義務を負った上限であり、支出済み額は実際に金庫から出た額です。契約の記録を読むときに最初に押さえるべき区別が、この1件に端的に現れています。

2全体でも支出は積み上がっていない

本契約の義務付け額約89億9,791万ドル支出済み額は0ドル
2026年9月2日時点で当サイトが保持する防衛契約207件のうち支出済み額が0の契約115件全体の56%
支出済み額が記録されている92件の支出比率中央値1%最大でも32.6%

本契約が例外なのではありません。当サイトが保持する記録では、半数以上の契約で支出済み額が0です。支出が記録されている契約でも、義務付け額に対する比率は中央値1%にとどまります。契約額の合計は14,565億ドルに達しますが、その大半はまだ支払われていないか、あるいは支出の記録がこのデータ系統に反映されていないかのいずれかです。

3数字の読み方が変わる

防衛契約の報道では、しばしば契約額がそのまま支出のように扱われます。しかしこのデータを見る限り、契約額は「今後この範囲まで払いうる」という枠を示す数字です。複数年にわたる大型契約では、毎年の予算措置に応じて少しずつ発注が積み上がり、支払いはさらにその後に続きます。

契約が終了した後も支出の記録が0のままである場合、実際に発注された分が当初の枠に遠く及ばなかった可能性も含めて読む必要があります。

4説明欄が符号列であること

本契約の説明欄には、海軍航空システム軍団を含む内部の符号列が入っており、業務の内容を説明する文にはなっていません。この記録から分かるのは、受注者・発注部局・金額・期間といった構造化された項目までです。何を調達したのかは、この欄からは読み取れません。当サイトは記録に書かれていることだけを示し、書かれていないことは補いません。なお

なぜ重要か

防衛契約の金額を「支出」として読むと実態を大きく外す。当サイトが保持する記録では半数以上の契約で支出済み額が0であり、契約額は将来にわたる枠を示す数字として扱う必要がある。

よくある質問(FAQ)

これは何のデータですか?
米国の政府支出公開データ「USAspending」に登録された、国防総省(DoD)の連邦調達契約の1件です。受注企業・発注部局・契約額・概要が公開されています。本サイトは米国政府公式ではありません。
契約額と支出額はなぜこれほど違うのですか。
義務付け額は政府が支払う義務を負った上限、支出済み額は実際に支払われた額です。複数年契約では毎年の予算措置に応じて発注が積み上がり、支払いはさらに後に続きます。
契約額は確定額ですか?
収集時点の累計値です。大型の防衛契約は複数年にわたり改定(モディフィケーション)が積み重なるため、金額は増減します。最新値は出典のUSAspendingで確認できます。

出典(一次情報)

本記事は下記の米国政府公式の支出データに基づく独自整理です。正確・最新の内容は公式をご確認ください。

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