海軍型オスプレイ CMV-22 の長納期資材に約70億ドル ― 2社の共同事業体が受注者として記録される(ベル・ボーイング・海軍)
米海軍が、CMV-22(V-22 オスプレイの海軍型)の生産ロット22に向けた長納期資材を、ベル・ボーイング・ジョイント・プロジェクト・オフィスに発注した。契約額は約70億ドル。受注者名が2社の共同事業体である点も、この記録の特徴である。
契約の基本情報
- 受注者ボーイング
- 契約額$7,039,922,461(約70.4億ドル)
- 軍種国防総省・全軍共通
- 発注機関国防総省
- 発注部局国防契約管理局
- 契約種別DEFINITIVE CONTRACT
- 履行期間2016-12-28 〜 2027-04-30
- 契約番号(PIID)N0001917C0015
契約の概要(原文)
CMV-22 PRODUCTION LOT 22 LONG LEAD-TIME ITEMS
要点
- 海軍が CMV-22(V-22 オスプレイの海軍型)生産ロット22の長納期品目を発注。
- 契約額は約70.4億ドル($7,039,922,461・複数年累計)、期間は2016年12月〜2028年1月。
- 受注者は BELL BOEING JOINT PROJECT OFFICE=ベルとボーイングの共同事業体。
- 共同事業体名で記録されるため、企業ごとの受注額を単純合計すると実態がつかめない。
- CMV-22 は洋上の艦へ人員や物資を運ぶ海軍型の派生。
- 共同事業体名で記録されると、ベル単独でもボーイング単独でもない第三の名義になり、企業別の集計が実態を映さなくなる。
1CMV-22 という派生型
V-22 オスプレイは、回転翼を傾けることでヘリコプターのように垂直に離着陸し、固定翼機のように前進飛行できるティルトローター機である。CMV-22 はその海軍型で、洋上の艦へ人員や物資を運ぶ役割を担う。同じ機体でも運用する軍種によって求められる装備が異なるため、派生型ごとに生産と調達が分かれる。
本サイトが扱う他の V-22 契約が海兵隊向けの型を含むのに対し、本件は海軍型に絞られている点が違いである。
2受注者が「共同事業体」であること
受注者名の BELL BOEING JOINT PROJECT OFFICE は、ベルとボーイングという2社が共同で担う事業体である。1機種を2社が分担して製造する場合、政府はそれぞれと別々に契約するのではなく、共同事業体を一つの窓口として契約することがある。公開データの受注者欄に企業名ではなく事業体名が現れるのは、こうした体制を反映したものだ。受注企業を集計する際、この形が入ると単純な社名の合計では実態を捉えられない。
3長納期品目という中身
概要が示すのは「生産ロット22の長納期品目」である。納入までに年単位を要する部材を、本体の生産契約に先立って手当てするもので、本サイトが扱う航空機エンジンの先行取得契約と同じ考え方にあたる。履行期間は2016年12月から2028年1月までで、契約額約70.4億ドルはその期間の累計である。
4受注者の欄に企業名が入らない
受注者名のBELL BOEING JOINT PROJECT OFFICEは、ベルとボーイングという2社が共同で担う事業体です。公開データの受注者欄に企業名ではなく事業体名が現れると、集計の結果が変わります。
1機種を2社が分担して製造する場合、政府はそれぞれと別々に契約するのではなく、共同事業体を一つの窓口として契約することがあります。企業ごとの受注額を比べる際には、こうした名義の実態を確認する必要があります。CMV-22はV-22の海軍型で、洋上の艦へ人員や物資を運ぶ役割を担い、本契約は生産ロット22の長納期品目を対象としています。
なぜ重要か
受注企業の分析では、共同事業体名義の契約をどう扱うかで結果が変わる。合弁や共同事業体が窓口になる調達は防衛分野で珍しくないため、企業別のシェアを論じる際には名義の実態を確認する必要がある。長納期品目の契約時期は、下請の生産計画にも直結する。
よくある質問(FAQ)
これは何のデータですか?
契約額は確定額ですか?
CMV-22 とは何ですか?
なぜ受注者が企業名ではないのですか?
出典(一次情報)
本記事は下記の米国政府公式の支出データに基づく独自整理です。正確・最新の内容は公式をご確認ください。
- USAspending(契約の詳細)
- 契約番号(PIID):N0001917C0015