臨時報告 8-K ORCL NYSE,NYSE

定款を書き換えて新しい種類の株式を作る ― Oracleの100億ドル規模の強制転換社債型優先株

ORACLE CORP 提出 2026年2月5日 対象期 2026-02-02

Oracleは2026年2月、預託株式1億株(各株が6.50%シリーズD強制転換型優先株の2,000分の1の持分を表す)を発行した。この発行に際して指定証書をデラウェア州務長官に提出し、優先株の権利内容を定めている。8-Kは項目1.01・3.03・5.03を同時に用いる。

提出書類の基本情報

  • 企業ORACLE CORP(ORCL)
  • 書類臨時報告 8-K
  • 市場NYSE,NYSE
  • 業種(SIC)Services-Prepackaged Software
  • 提出日2026-02-05
  • 対象期2026-02-02
  • 8-K事象1.01 重要な契約の締結、3.03 株主の権利の変更、5.03 定款・付則の変更、9.01 財務諸表・添付資料
  • 受付番号0001193125-26-039344

要点

  • Oracleが預託株式1億株を発行。各株が6.50%シリーズD強制転換型優先株の2,000分の1の持分を表す。
  • 優先株の清算優先権は1株あたり100,000.00ドルで、預託の仕組みにより投資家が扱える単位に分けられている。
  • 権利内容を定める指定証書をデラウェア州務長官に提出し、提出により効力を生じた。
  • 8-Kは項目1.01(契約の締結)・3.03(証券保有者の権利の変更)・5.03(定款等の変更)を同時に用いる。
  • 2026年9月2日時点で当サイトが保持する8-K系442件のうち、項目3.03を含むものは5件、項目5.03は12件。

1三つの項目が同時に使われる理由

新しい種類の株式を発行するとき、8-Kには複数の項目が同時に立ちます。引受契約を結べば項目1.01(重要な契約の締結)、新しい優先株が既存の株主の権利に影響すれば項目3.03(証券保有者の権利の重大な変更)、そして権利内容を定める指定証書を提出すれば項目5.03(定款等の変更)です。一つの資金調達が、会社の基本文書の書き換えを伴うことが、この組み合わせから読み取れます。

2何を発行したのか

発行した預託株式1億株各株が優先株の2,000分の1の持分を表す
優先株の種類6.50%シリーズD強制転換型優先株清算優先権は1株あたり100,000.00ドル
発行の完了2026年2月5日引受契約の締結は同年2月2日

優先株1株の清算優先権が10万ドルというのは、投資家が直接売買するには大きすぎる単位です。そこで預託機関が優先株を預かり、その2,000分の1の持分を表す「預託株式」を発行します。投資家はこの小さな単位で売買できます。1億株の預託株式は、優先株にして5万株にあたります。

3「強制転換型」という性質

強制転換型(mandatory convertible)は、一定の時期が来れば保有者の意思にかかわらず普通株へ転換される優先株です。発行する側から見れば、当初は配当を払う優先株でありながら、いずれ普通株に変わるため負債として積み上がりません。投資家から見れば、転換までは定率の配当を受け取り、その後は普通株の値動きに従います。

当サイトでは同社の別の資金調達も扱っており、株式と社債の中間に位置する手段が用いられていることが分かります。

4項目3.03と5.03の希少さ

2026年9月2日時点で当サイトが保持するSEC開示644件のうち8-K系は442件で、項目3.03(証券保有者の権利の重大な変更)を含むものは5件、項目5.03(定款等の変更)を含むものは12件です。決算の162件や役員異動の116件と比べると少数で、会社の基本的な仕組みに手が入るときにだけ現れる項目だと分かります。

なぜ重要か

株式と社債の中間に位置する資金調達手段が、大型の投資を続ける企業で用いられている。定款の書き換えを伴うため、既存株主の権利への影響が開示の対象となる点も押さえておきたい。

よくある質問(FAQ)

預託株式とは何ですか?
1株の単位が大きすぎる株式について、預託機関が原株を預かり、その一定割合の持分を表す証券を発行したものです。投資家は小さな単位で売買できます。
強制転換型優先株とは何ですか?
一定の時期が来れば保有者の意思にかかわらず普通株へ転換される優先株です。転換までは定率の配当が支払われます。

出典(一次情報)

本記事は下記の米国SEC公式開示に基づく独自整理です。正確・最新の内容は必ず原文をご確認ください。

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