優先株に最初の配当が付いた ― 1株1,263.89ドルという半端な金額が示すもの
Oracleは2026年3月10日の決算発表に合わせ、取締役会が強制転換型優先株について1株当たり1,263.89ドル、普通株について1株当たり0.50ドルの現金配当を決議したと開示した。優先株の配当が半端な金額になるのは、発行日からの期間に応じて日割りされているためである。
提出書類の基本情報
- 企業ORACLE CORP(ORCL)
- 書類臨時報告 8-K
- 市場NYSE,NYSE
- 業種(SIC)Services-Prepackaged Software
- 提出日2026-03-10
- 対象期2026-03-10
- 8-K事象2.02 業績・財務結果の公表、8.01 その他の重要事象、9.01 財務諸表・添付資料
- 受付番号0001193125-26-100148
要点
1二つの配当が並ぶ
同じ会社の株式でありながら、1株当たりの配当が1,263.89ドルと0.50ドルという大きな開きがあります。これは優先株の1株の単位そのものが大きいためで、清算優先権は1株当たり10万ドルです。単価が違う以上、1株当たりの配当額を直接比べることに意味はありません。
2なぜ半端な金額なのか
年率6.50%の優先株で清算優先権が10万ドルであれば、年間の配当は1株当たり6,500ドル、四半期あたりでは1,625ドルにあたります。ところが今回決議されたのは1,263.89ドルで、これを下回ります。この優先株が発行されたのは2026年2月5日で、最初の支払日である4月15日までの期間が通常の四半期より短いためです。
配当は保有していた期間に応じて日割りで計算されるため、最初の一回だけ半端な金額になります。
3発行から配当まで
当サイトでは、この優先株が2026年2月に発行された際の開示も扱っています。清算優先権10万ドルという大きな単位の株式を、預託機関が預かって2,000分の1の持分に分けて売り出す仕組みでした。投資家が実際に受け取る配当も、同じ割合で分けられます。発行の開示と配当の開示を並べて読むことで、資金調達の設計がその後どう動いていくかを追えます。
4決算と同じ日に決議される理由
配当の決議は項目8.01(その他の事象)で開示されており、決算発表とは別の項目です。取締役会は四半期の業績を確認したうえで配当を決議するため、両者が同じ日に開示されることが多くなります。当サイトが保持する記録でも、項目2.02と項目8.01が同じ8-Kに並ぶ例が複数あります。
なぜ重要か
発行の開示と配当の開示を並べて読むことで、資金調達の設計がその後どう動くかを追える。1株当たりの金額は株式の単位に左右されるため、額面だけを比べても意味を持たない。
よくある質問(FAQ)
なぜ優先株と普通株で配当額が大きく違うのですか?
なぜ最初の配当だけ半端な金額なのですか?
出典(一次情報)
本記事は下記の米国SEC公式開示に基づく独自整理です。正確・最新の内容は必ず原文をご確認ください。
- SEC EDGAR(提出書類インデックス)
- 主要書類(原文)
- 受付番号:0001193125-26-100148