約164.8万ドル DEFINITIVE CONTRACT HR001126CE030

同じ計画に2社が同じ日から取りかかる ― 戦場AIの堅牢性を確保するSABER(BAEシステムズ・約165万ドル)

国防総省 2026-02-01 〜 2028-01-31

国防高等研究計画局(DARPA)がBAEシステムズに発注した契約で、義務付け額は約164万7,757ドル。戦場で使うAIの堅牢性を確保する計画にあたり、同じ計画をもう1社が同じ日から進めている。

契約の基本情報

  • 受注者BAEシステムズ
  • 契約額$1,647,757(約164.8万ドル)
  • 発注機関国防総省
  • 発注部局国防高等研究計画局(DARPA)
  • 契約種別DEFINITIVE CONTRACT
  • 履行期間2026-02-01 〜 2028-01-31
  • 契約番号(PIID)HR001126CE030

契約の概要(原文)

SECURING ARTIFICIAL INTELLIGENCE FOR BATTLEFIELD EFFECTIVE ROBUSTNESS

要点

  • 堅牢性は、偶然の入力やノイズに耐える強さと、相手が意図的に仕掛ける妨害に耐える強さの両方を指す。
  • 2026年9月2日時点で当サイトが保持する222件のうち、この計画に触れる契約は2件で、いずれも2026年2月1日開始。
  • もう1件はロッキード・マーティンへの約231万3,263ドルで、本契約の約165万ドルとは1.4倍の開きがある。
  • 金額の差が担当範囲の違いによるのか提案の規模によるのかは、記録に書かれていない。
  • DARPAが一つの課題に複数チームを同時に走らせる形は、SAIL-ON(7社)・AIR(4社)・PTG(3社)でも見られる。
  • 敵対的攻撃への耐性は、自動運転や重要インフラの制御など民間のAI応用にも共通する課題にあたる。

1堅牢性が意味するもの

ここでいう堅牢性(robustness)は、AIが想定外の入力やノイズを受けても性能を保つ強さと、相手が意図的に仕掛ける妨害に耐える強さの両方を指します。前者は偶然に起きるもの、後者は弱点を突こうと働きかけてくるものです。戦場という環境では、後者が前提になります。

2同じ計画を2社に同じ日から走らせる

受注者金額と期間
BAEシステムズ(本契約)約164万7,757ドル・2026年2月1日〜2028年1月31日
ロッキード・マーティン約231万3,263ドル・同じ2026年2月1日開始

2026年9月2日時点で当サイトが保持する記録には、この計画に触れる契約が2件あり、いずれも同じ日に始まっています。DARPAが一つの研究課題に複数のチームを同時に走らせる形は、当サイトが扱った SAIL-ON(7社)、AIR(4社)、PTG(3社)でも見られました。研究の段階ではどの筋道が当たるか分からないため、分けて走らせること自体が方法になっています。

3金額の差が意味するとは限らない

2社の金額は約165万ドルと約231万ドルで、1.4倍の開きがあります。ただし記録は、その差が担当範囲の違いによるのか、提案内容の規模によるのかを書いていません。読み取れるのは、同じ計画に2社が同じ日から取りかかり、それぞれ2年の期間が設定されているという事実までです。

  1. 1複数チームを同時に走らせる数百万ドル規模の契約が入口になる
  2. 2成果を見極めるどの筋道が当たるかをここで篩にかける
  3. 3育つか、終わるか成功すれば大型のプログラムに育ち、失敗すれば静かに終わる

AIを実際の戦場という過酷で予測不能な環境に置くと、平時の試験では現れなかった弱点が表面化しえます。判断を担うAIが攻撃や撹乱で誤作動すれば、その影響は重大です。敵対的攻撃への耐性という問題は、自動運転や重要インフラの制御など民間のAI応用にも共通します。

なぜ重要か

敵対的攻撃への耐性は、AIが実運用に入るほど検収の条件になります。防衛の研究で先に問われる論点は、自動運転・金融・重要インフラの制御にも同じ形で降りてきます。複数チームを同時に走らせる調達の型は、成果の一部が外れても計画が続く構造であり、供給側から見れば「入口の契約が小さくても、その先に大型化の余地がある」ことを意味します。

よくある質問(FAQ)

SABERとは何ですか。
説明欄が示す計画名で、戦場で有効な堅牢性のためのAIの確保を意味します。想定外の入力と意図的な妨害の両方に耐えるAIを目指すものです。
同じ計画の契約は他にもありますか。
2026年9月2日時点で当サイトが保持する222件のうち2件あり、もう1件はロッキード・マーティンへの約231万3,263ドルです。
なぜ2社に同時に発注するのですか。
記録は理由を書いていません。研究の段階ではどの筋道が当たるか事前に分からないため、複数チームを並走させる形はDARPAで広く見られます。

出典(一次情報)

本記事は下記の米国政府公式の支出データに基づく独自整理です。正確・最新の内容は公式をご確認ください。

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