DARPA「SABER」― 戦場で使うAIの堅牢性を確保する研究(ロッキード・マーチン受注) ― 連邦契約(USAspending)
米国防高等研究計画局(DARPA)が、戦場で用いる人工知能(AI)の「堅牢性」を確保することを目的としたプログラム「SABER」をめぐり、ロッキード・マーチン社へ約142万ドルを発注した連邦契約です。
契約の基本情報
- 受注者LOCKHEED MARTIN CORPORATION
- 契約額$1,419,838(約142万ドル)
- 発注機関Department of Defense
- 発注部局Defense Advanced Research Projects Agency
- 契約種別DEFINITIVE CONTRACT
- 履行期間2026-02-01 〜 2028-01-31
- 契約番号(PIID)HR001126CE029
契約の概要(原文)
SECURING ARTIFICIAL INTELLIGENCE FOR BATTLEFIELD EFFECTIVE ROBUSTNESS (SABER)
要点
- 発注はDARPA(米国防高等研究計画局、国防総省の先端技術研究機関)。
- プログラム名は「SABER」=戦場で使うAIの堅牢性を確保する研究。
- 堅牢性(robustness)とは、想定外の入力や妨害・敵対的攻撃を受けても性能を保つ強さ。
- 受注者はロッキード・マーチン社、契約金額は1,419,838ドル。
- 具体的な研究成果や納入物の内容は原文に記載がない。
DARPA(国防高等研究計画局)は、米国防総省の中で将来の安全保障に関わる先端技術の研究に特化した機関です。実用化までに時間がかかるが社会や軍事のあり方を大きく変えうる「ハイリスク・ハイリターン」のテーマを扱うことで知られています。本契約のプログラム名「SABER」は、戦場で使うAIの堅牢性(robustness)を確保するという狙いを表しています。ここでいう堅牢性とは、想定外の入力やノイズ、あるいは相手が意図的に仕掛ける妨害・敵対的攻撃(AIの判断を誤らせるよう細工された入力など)を受けても、AIが性能を保ち続ける強さのことです。
なぜこのテーマが重要かというと、AIを実際の戦場という過酷で予測不能な環境に置くと、平時の試験では現れなかった弱点が表面化しうるためです。AIは学習したパターンから外れた状況に弱いことがあり、しかも軍事の場面では、相手がそのAIの弱点を突こうと積極的に働きかけてくることが前提になります。判断を担うAIが攻撃や撹乱で誤作動すれば、その影響は重大です。だからこそ「使えるAIをつくる」ことと並んで「攻撃や撹乱に耐えるAIにする」ことが不可欠だ、という論点が本プログラムの背景にあります。
この契約は、AIの安全性・信頼性という現在広く議論されているテーマが、軍事という最も要求の厳しい領域でどう具体化されているかを示す一例として横断的な意味を持ちます。敵対的攻撃への耐性をどう確保するかという問題は、自動運転や金融、重要インフラの制御など民間のAI応用にも共通する課題であり、防衛分野での堅牢性研究の進展は、より広いAIの信頼性確保の議論ともつながりうるものです。
なぜ重要か
防衛分野におけるAIの堅牢性確保への投資の一例を示すデータです。敵対的攻撃への耐性というテーマは、自動運転・金融・重要インフラなど民間のAI応用にも共通し、防衛・先端技術・AI安全性の動向を追う実務者にとって参考になります。なお具体的な技術内容や成果は原文に記載がありません。
よくある質問(FAQ)
「SABER」とは何ですか。
ここでいう「堅牢性(robustness)」とは何ですか。
この契約で具体的に何が作られたのですか。
出典(一次情報)
本記事は下記の米国政府公式の支出データに基づく独自整理です。正確・最新の内容は公式をご確認ください。
- USAspending(契約の詳細)
- 契約番号(PIID):HR001126CE029