2019年に終わった制度の規則を、2026年に消す ― 規則集に残る「効力のない条文」の片づけ(2026年7月)
米退役軍人省が、2019年に別の制度へ置き換えられた旧制度の規則を削除する最終規則を公表した。制度が終わっても規則の条文はそのまま残るため、あらためて削除の手続きが必要になる。
文書の概要(一次情報)
- 文書種別規則
- 発行機関退役軍人省
- 引用91 FR 47141
要点
- 米退役軍人省が、2019年に別の制度へ置き換えられた旧制度の規則を削除する最終規則を公表した。
- 制度が置き換わったのは2019年6月6日で、規則の削除は2026年と、およそ7年の間隔がある。
- 制度が終わっても規則の条文は自動的には消えず、削除には規則づくりの手続きが必要になる。
- 効力のない条文が残っていても実務の運用は変わらないが、規則集を読む側が現行の制度を判別しにくくなる。
- 旧制度も新制度も、退役軍人が地域の医療機関で受診できるようにするための仕組みである。
1制度が終わっても、条文は残る
法律が改正され、ある制度が別の制度に置き換わったとき、その制度を実施していた規則はどうなるのでしょうか。自動的に消えるわけではありません。規則集の中に、もう働いていない条文がそのまま残ります。削除するには、あらためて規則づくりの手続きを踏む必要があります。
- 12014年法律により、地域での医療提供のための新しい権限が設けられる
- 2規則の制定VAがその権限を規則として実施する
- 32018年別の法律が根拠条文を改正し、新しい制度を設ける
- 42019年6月6日新しい制度が主要な権限となり、旧制度は置き換えられる
- 52026年7月(本規則)旧制度のために作られた規則を削除する
制度が置き換わったのが2019年、規則が削除されたのが2026年です。およそ7年のあいだ、実際には使われていない条文が規則集に残っていたことになります。
2なぜ放置されるのか
効力のない条文を消す作業には、規則づくりの手続きが必要です。一方で、消しても実務上は何も変わりません。優先順位が上がりにくく、後回しになりやすい性質の作業だといえます。当サイトでは、規制アジェンダに10年以上残り続ける案件も扱っており、規則づくりの手続きが必要な事柄は、必要性の大小にかかわらず時間がかかることが分かります。
3残っているとどうなるか
問題は運用ではなく、読む側にあります。規則集は誰でも参照できますが、どの条文が現に効力を持つのかは、条文だけを見ても判別できません。使われていない条文が積み重なるほど、制度を正確に理解することが難しくなります。片づけの作業に意味があるのはこのためです。
4制度の名前が変わったということ
旧制度と新制度は、いずれも退役軍人がVAの施設ではなく地域の医療機関で受診できるようにするための仕組みです。根拠となる条文が改正され、名称と要件が変わりました。当サイトでは連邦の各機関が古い規則を整理する例を複数扱っており、規則集の維持そのものが継続的な作業であることが分かります。
なぜ重要か
規則集は積み上がる一方では読めなくなるため、削除の作業自体に価値がある。効力のない条文が数年単位で残りうることは、条文を参照する際に留意すべき点にあたる。
よくある質問(FAQ)
なぜ効力のない条文が残るのですか?
残っていると何が問題ですか?
出典(一次情報)
出典:Federal Register(連邦政府文書=パブリックドメイン)。リンク先は公式サイトです。