H.R. 7576 下院法案 第119議会

AI労働力訓練法案(H.R.7576)― 内国歳入法に新条を設け、従業員のAI訓練費用の30%・1人あたり年2,500ドルまでを税額控除にする

米下院 最新の動き 2026年2月13日

内国歳入法1986に第45BB条を新設し、適格なAI訓練費用の30%を税額控除とする下院法案。控除額は従業員1人あたり年2,500ドルを上限とし、2026年より後の課税年度は物価に応じて調整される。対象費用には受講料だけでなく、受講中の賃金と社内訓練の開発費用も含まれる。

法案の概要(一次情報)

  • 法案番号H.R. 7576
  • 種別下院法案
  • 議会第119議会
  • 最新の議会アクションReferred to the House Committee on Ways and Means.(2026-02-13)

要点

  • 内国歳入法1986に第45BB条を新設し、適格AI訓練費用の30%を税額控除とする。
  • 控除は従業員1人あたり年2,500ドルが上限で、2026年より後の課税年度は物価に応じて調整される。
  • 対象費用は、訓練プログラムの受講費用、受講中の従業員の賃金、社内訓練の開発・提供費用の三つ。
  • 認定される訓練の例として、プロンプトエンジニアリング、データリテラシー、機械学習の基礎、AI倫理が挙げられている。
  • 同一費用について他の控除や損金算入を重ねて受けることは否認される。
  • 控除は費用の30%・従業員1人あたり年2,500ドルが上限で、上限に達するのは訓練費用が約8,333ドルの時点。

1補助金ではなく税額控除という手段

AIの技能を広げる方法には、訓練事業に補助金を出す、公的な課程を用意する、といった選択肢がある。この法案が採るのは税額控除で、企業が自分で払った訓練費用の一部を税から差し引く形である。

差し込む先は内国歳入法で、新しい条文として第45BB条を設ける。誰かに配るのではなく、支出した企業の税負担を軽くする。制度を運用する主体は税務当局になり、訓練の中身を審査する仕組みは置かれていない。

2賃金と社内訓練まで対象に入れている

対象となる費用は三つある。認定された訓練プログラムへの登録・出席に要する費用、その受講中の従業員の賃金、そして社内でAI訓練を開発または提供する費用である。

受講料だけを対象にすると、業務時間を割いて学ばせる企業ほど負担が残る。賃金を含めているのは、その時間の費用も訓練の一部だという扱いにあたる。社内訓練の開発費用まで含めていることは、外部の講座に頼らない形も認めるという設計である。認定された訓練プログラムの例として、プロンプトエンジニアリング、データリテラシー、機械学習の基礎、AI倫理が挙げられている。

3上限は1人あたり2,500ドル

控除は費用の30%で、従業員1人あたり年2,500ドルが上限となる。上限額に達するのは訓練費用が約8,333ドルの時点であり、それを超える分は控除の対象外になる。2026年より後の課税年度は、生計費調整により上限が引き上げられる。

2026年9月1日時点で当サイトが保持するAI関連法案114件のうち、解説を付けていない50件では、既存の法律を改正する形のものは12件である。そのうち内国歳入法を改正するものは2件あり、この法案はその一つにあたる。同じ「AIの技能を広げる」という目的でも、教育法に差し込めば補助金の用途になり、税法に差し込めば控除になる。どの法律を選ぶかが、政策の形そのものを決めている。

4上限に達するのは訓練費用が約8,333ドルの時点

この法案は、企業が自分で払った訓練費用の一部を税から差し引く形をとります。率と上限が定められているため、どこで頭打ちになるかが計算できます。

控除の率費用の30%企業が支払った訓練費用に対して
従業員1人あたりの上限年2,500ドル上限に達するのは訓練費用が約8,333ドルの時点
2026年より後の課税年度生計費調整により上限が引き上げられる

対象となる費用は三つあります。認定された訓練プログラムへの登録・出席に要する費用、その受講中の従業員の賃金、そして社内でAI訓練を開発または提供する費用です。受講料だけを対象にすると、業務時間を割いて学ばせる企業ほど負担が残ります。賃金を含めているのは、その時間の費用も訓練の一部だという扱いにあたります。

なぜ重要か

訓練の費用を税で戻す設計は、企業が自ら選んで支出することを前提にする。上限が1人あたり2,500ドルであることは、短期の講座や社内研修を想定した水準といえる。賃金まで対象に含めている点は、業務時間内に学ばせるかどうかという企業の判断に効いてくる。

よくある質問(FAQ)

誰が控除を受けるのですか?
訓練費用を支払った事業者です。従業員1人あたり年2,500ドルを上限に、費用の30%が税額から差し引かれます。
受講料以外も対象になりますか?
はい。受講中の従業員の賃金と、社内でAI訓練を開発または提供する費用も対象に含まれます。
訓練の中身は審査されますか?
法案本文に審査の仕組みは置かれていません。認定されたプログラムであることが要件として書かれています。

出典(一次情報)

出典:Congress.gov(米国議会図書館・連邦立法資料=パブリックドメイン)。リンク先は公式サイトです。

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