医療AI臨床試験:AIアプリで高齢者の「飲み込みにくさ(嚥下障害)」の食事を安全にする ― 指示されたとろみ・やわらかさを守れるか(無作為化比較・NCT07654088)
高齢者に多い嚥下障害(飲み込みにくさ)は、誤嚥や肺炎・低栄養の危険がある。対策の食事のとろみ・やわらかさ(テクスチャ調整)を家庭で正しく用意するのは難しい。AIのスマホアプリが在宅高齢者の安全な食事を助けられるかを検証する無作為化比較試験。主要評価は指示されたテクスチャを守れた食事の割合。332名。
試験の概要(一次情報)
- 進行状況募集前
- 対象疾患Deglutition Disorders、Dysphagia
- 介入/手法DEVICE: AI-Enabled Mobile Application plus Standard Care、BEHAVIORAL: Standard Dysphagia Education
- スポンサーKAM Chi Shan Anna
- 目標症例数332 例
- 期間2028-01-01 〜 2030-12-01
要点
- 地域で暮らす嚥下障害のある高齢者に、AIスマホアプリがより安全な食事を助けられるかを検証する無作為化比較試験。
- 嚥下障害は誤嚥・窒息・誤嚥性肺炎・低栄養・QOL低下を招きうる。対策の柱は食事のテクスチャ(とろみ・やわらかさ)調整。
- 家庭で正しいテクスチャを用意し続けるのは難しく、そこが対策の弱点。
- 主要評価は指示されたテクスチャ水準を守れた食事の割合(アドヒアランス)。332名。
- 処方された食事療法の在宅での遵守にAIで切り込む点が特徴。テクスチャ遵守の評価段階で誤嚥・肺炎予防の確立ではない。
年をとると、飲み込む力が衰えて「嚥下障害(えんげしょうがい=飲み込みにくさ)」が起きやすくなる。うまく飲み込めないと、食べ物や水分が誤って気管に入り(誤嚥)、窒息や誤嚥性肺炎、低栄養、生活の質の低下を招く。その対策の柱が、食べ物をやわらかくしたり飲み物にとろみをつけたりする「テクスチャ調整」である。
しかし、指示された正しい硬さ・とろみを、毎日の食事で、とくに家庭で一貫して用意し続けるのは難しく、そこが対策の弱点になっている。
本研究は、この家庭での実行を支えるAIスマホアプリの効果を検証する無作為化比較試験である。登録情報の要旨によれば、嚥下障害の危険(窒息・誤嚥性肺炎・低栄養など)とテクスチャ調整の難しさを背景に、AIアプリが在宅高齢者の安全な食事を助けられるかを調べる。主要評価項目は、指示されたテクスチャの水準を守れた食事の割合(アドヒアランス)である。規模は332名で、未募集(予定)の段階にある。
なぜ重要か
病院で処方された食事療法を「家庭でどれだけ守れるか(アドヒアランス)」という効果を左右する弱点にAIで切り込む点が特徴。身近なスマホでテクスチャ確認を助けられれば誤嚥リスク低減に現実に結びつく可能性があり、高齢化社会で意義が大きい(本研究はテクスチャ遵守の評価段階であり誤嚥・肺炎予防の確立ではない)。
よくある質問(FAQ)
嚥下障害でなぜテクスチャ調整をするのですか?
このアプリで誤嚥や肺炎を防げるのですか?
出典(一次情報)
出典:ClinicalTrials.gov(米国NIH/NLM・パブリックドメイン)。本サイトは医療助言を行いません。最新・正確な内容は公式をご確認ください。本サイトは NIH/NLM に推奨・認定されたものではありません。
- ClinicalTrials.gov(試験登録・原文)
- 登録番号: NCT07654088