医療AI臨床試験:胸部CTから「ついでに」乳がんを拾うAI日和見スクリーニング ― マンモ/MRIと比較(NCT07557654)
別目的で撮られた造影剤なしの胸部CTを使い、AIで乳がんを「日和見(ついで)」に拾うスクリーニングの実現可能性と有効性を評価する観察研究。診断性能を、従来のマンモグラフィや乳房MRIと比較する。主要評価は胸部CTによる乳がん検出の性能(マンモ/MRIとの比較)。5000例・募集中。
試験の概要(一次情報)
- 進行状況募集中
- 対象疾患Breast Cancer
- スポンサーFudan University
- 目標症例数5,000 例
- 期間2026-05-06 〜 2029-05-01
要点
- 別目的で撮った造影剤なし胸部CTを使い、AIで乳がんを「日和見(ついで)」に拾うスクリーニングの実現可能性・有効性を評価する観察研究。
- 診断性能を従来のマンモグラフィや乳房MRIと比較する。主要評価はその検出性能。
- 日和見スクリーニング=別目的の画像を活かし、追加の被ばく・受診なしに別の病気を拾う考え方。
- 5000例・募集中。眠っている画像情報をAIで活かし検診機会を広げる費用対効果・公平性の魅力。
- 造影なしCTは本来乳がん検診用でなく、偽陽性/偽陰性の影響は要検証。標準検診の置き換えや有効性の確立ではない。
乳がん検診といえばマンモグラフィが基本だが、受診率や適応には限りがある。一方で、肺の病気や健診・別の症状のために「胸部CT」を撮る人は多く、その画像には乳房も写り込んでいる。もし、この別目的のCTからAIで乳がんの兆候を「ついでに」拾えれば、追加の被ばくや受診なしに、これまで検診の網から漏れていた人を捉えられる可能性がある。これが「日和見(オポチュニスティック)スクリーニング」という発想である。
本研究は、この胸部CTによる乳がんの日和見スクリーニングを検証する観察研究である。登録情報の要旨によれば、造影剤を用いない胸部CTを乳がんスクリーニングに使う実現可能性と有効性を評価し、その診断性能を従来のマンモグラフィや乳房MRIと比較する。主要評価項目は、胸部CTによる乳がん検出のスクリーニング性能(マンモ/MRIとの比較を含む)である。規模は5000例と大きく、募集中である。
なぜ重要か
「すでに撮った画像」という眠った情報をAIで活かし、追加コスト・被ばくなしに検診機会を広げる日和見スクリーニングは、費用対効果と公平性の観点で魅力的。ただし造影なしCTは本来検診用でなく偽陽性/偽陰性の検証が要る(本研究は実現可能性・性能の評価段階で標準検診置き換えの確立ではない)。
よくある質問(FAQ)
日和見(オポチュニスティック)スクリーニングとは?
マンモグラフィは不要になるのですか?
出典(一次情報)
出典:ClinicalTrials.gov(米国NIH/NLM・パブリックドメイン)。本サイトは医療助言を行いません。最新・正確な内容は公式をご確認ください。本サイトは NIH/NLM に推奨・認定されたものではありません。
- ClinicalTrials.gov(試験登録・原文)
- 登録番号: NCT07557654