四半期報告書 10-Q NOC NYSE

受注残1,047億ドルのうち、予算が付いているのは4割 ― 契約額と実際の支出が食い違う理由

NORTHROP GRUMMAN CORP /DE/ 提出 2026年7月21日 対象期 2026-06-30

Northrop Grummanの2026年6月30日終了の四半期に係る報告書(10-Q)。受注残は1,047億ドルで、そのうち予算の手当てが済んでいる分は459億4,500万ドル、残る587億4,700万ドルは手当てが済んでいない。行使前のオプションや数量未確定契約は受注残に含まれない。

提出書類の基本情報

  • 企業NORTHROP GRUMMAN CORP /DE/(NOC)
  • 書類四半期報告書 10-Q
  • 市場NYSE
  • 業種(SIC)Search, Detection, Navigation, Guidance, Aeronautical Sys
  • 提出日2026-07-21
  • 対象期2026-06-30
  • 受付番号0001133421-26-000034

要点

  • Northrop Grummanの2026年6月30日終了の四半期に係る報告書(10-Q)。受注残は1,047億ドルで、2025年12月31日時点から9%増加した。
  • 内訳は予算の授権と歳出が済んだ手当て済みが459億4,500万ドル、未手当てが587億4,700万ドルで、後者が全体の約56%を占める。
  • 未行使の契約オプションと数量未確定契約(IDIQ)は、行使または発注されるまで受注残に含まれない。
  • 受注残のうち今後12か月で約35%、今後24か月で約55%を収益として認識する見込み。
  • 第2四半期の新規受注は200億ドルで、センチネル76億ドル、機密扱いのプログラム43億ドル、F-35が10億ドルなどを含む。

1受注残という指標

防衛関連の企業は、四半期報告書で「受注残」を開示します。すでに受注していて、まだ売上になっていない分の総額です。この指標が重要なのは、売上が過去の結果であるのに対し、受注残がこれから何年分の仕事を抱えているかを示すからです。

2手当て済みと未手当て

2026年6月30日時点の受注残1,047億ドル2025年12月31日時点は956億8,100万ドル(9%増)
予算の手当てが済んでいる分459億4,500万ドル授権と歳出が済んだ確定発注
手当てが済んでいない分587億4,700万ドル全体の約56%

受注残は二つに分かれます。議会が予算を授権し歳出も決めた「手当て済み」の分と、契約はあるが予算がまだ付いていない「未手当て」の分です。総額1,047億ドルのうち予算が付いているのは4594,500万ドルで、4割ほどにとどまります。残る6割近くは、今後の予算措置を前提とした金額です。

3契約額と支出の食い違い

当サイトが保持する連邦契約のデータでは、契約額が計上されていながら実際の支出額が0のままの記録が多数を占めます。これは記録の欠落ではなく、契約額が「上限」であり、支出が予算の手当てと履行の進み方に従って後から発生するためです。企業側の開示である受注残の内訳は、同じ構造を反対側から示しています。契約の存在と、予算が付いていることと、実際に支払われることは、それぞれ別の段階です。

4受注残に入らないもの

報告書には、未行使の契約オプションと数量未確定契約(IDIQ)が受注残に含まれないと明記されています。オプションが行使されるか、タスクオーダーが発注されてはじめて算入されます。上限額の大きな契約が公表されても、そのすべてが受注残に載るわけではないという意味で、金額の読み方を左右する定義です。

5部門別と、これからの転換

部門手当て済み未手当て合計(2026年6月30日時点)
航空システム133億9,400万ドル111億7,400万ドル245億6,800万ドル
防衛システム93億9,200万ドル252億8,600万ドル346億7,800万ドル
ミッションシステム128億7,800万ドル55億8,700万ドル184億6,500万ドル
宇宙システム102億8,100万ドル167億ドル269億8,100万ドル

防衛システム部門は未手当ての比率が最も高く、合計も前年末から25%増えています。同社は受注残のうち今後12か月で約35%、今後24か月で約55%を収益として認識する見込みとしています。第2四半期の新規受注は200億ドルで、主なものにセンチネル76億ドル、機密扱いのプログラム43億ドル、F-35が10億ドルなどが挙げられています。

なぜ重要か

契約の存在、予算が付いていること、実際に支払われることは、それぞれ別の段階にある。当サイトの連邦契約データで支出額が0の記録が多い理由も、この構造から説明できる。

よくある質問(FAQ)

手当て済みと未手当ての違いは何ですか?
手当て済みは議会が予算を授権し歳出も決めた確定発注、未手当ては契約はあるが予算がまだ付いていない分です。本件では総額の約56%が未手当てにあたります。
なぜオプションやIDIQは受注残に入らないのですか?
オプションが行使されるかタスクオーダーが発注されてはじめて履行義務が生じるためです。上限額の大きな契約が公表されても、その全額が受注残に載るわけではありません。

出典(一次情報)

本記事は下記の米国SEC公式開示に基づく独自整理です。正確・最新の内容は必ず原文をご確認ください。

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