空軍、AIで電波環境に適応する「コグニティブ電子戦(Cognitive EW)」に約643万ドル ― 連邦契約(USAspending)
米空軍が、AIを用いて電波環境に自律的に適応する「コグニティブ電子戦(Cognitive Electronic Warfare)」システムの研究に約643万ドル($6,429,414)を発注。受注は大手非営利研究機関のサウスウエスト研究所(SwRI)。未知の電波脅威にリアルタイムで対応するためのAI応用研究。
契約の基本情報
- 受注者SOUTHWEST RESEARCH INSTITUTE
- 契約額$6,429,414(約642.9万ドル)
- 発注機関Department of Defense
- 発注部局Department of the Air Force
- 契約種別DELIVERY ORDER
- 履行期間2023-09-27 〜 2025-03-25
- 契約番号(PIID)FA852323F0059
契約の概要(原文)
ARTIFICIAL INTELLIGENCE (AI) COGNITIVE ELECTRONIC WARFARE (EW) SYSTEMS
要点
- 空軍がAIで電波環境に適応する「コグニティブ電子戦(Cognitive EW)」を研究
- 従来は既知の脅威中心=未知・変化する電波への即応が課題
- AIでその場で分析・学習し、未知の脅威にリアルタイム適応するのが狙い
- 契約額 約643万ドル・デリバリーオーダー・履行2023年9月〜2025年3月
- 受注は大手独立非営利研究機関のサウスウエスト研究所(SwRI)
電子戦(Electronic Warfare, EW)とは、レーダーや通信などの電波(電磁スペクトラム)をめぐる攻防——敵の電波利用の探知・妨害や、自軍の電波利用の防護——を指す。従来の電子戦システムは、あらかじめ登録された既知の脅威(特定のレーダー波形など)に対しては有効だが、未知・未登録の電波や、刻々と変化する電波環境への即応が難しいという課題があった。
「コグニティブ(認知)電子戦」は、ここにAIを持ち込み、システムが受信した電波をその場で分析・学習し、未知の脅威にもリアルタイムで適応して対処することを目指す考え方だ。本契約はその研究にあたる。受注したSwRI(サウスウエスト研究所)は、米国有数の独立非営利研究機関で、政府・産業の先端研究を幅広く担う主体である。AIが「事前定義された処理」から「その場で適応する判断」へと役割を広げつつあることを、電子戦という分野で示す事例といえる(個々の技術仕様は原文に記載がないため、ここでは推測しない)。
なぜ重要か
AIの役割が「事前定義された処理」から「その場で適応する判断」へ広がりつつあることを、電子戦という分野で示す事例。AIのリアルタイム適応・自律性という技術トレンドや、防衛R&Dの動向を追ううえで参考になる。
よくある質問(FAQ)
電子戦(EW)とは?
「コグニティブ(認知)電子戦」のAIは何が違うのですか?
出典(一次情報)
本記事は下記の米国政府公式の支出データに基づく独自整理です。正確・最新の内容は公式をご確認ください。
- USAspending(契約の詳細)
- 契約番号(PIID):FA852323F0059