NSF AI助成 $900万:AI駆動科学のためのデータ基盤「FabAID」(モーグリッジ研究所)
米NSFが、科学データのライフサイクルを支える全米規模のデータ基盤「FabAID(Fabric for AI-Driven Science)」に約900万ドルを助成。データ庫・作成者・処理能力を束ね、AI駆動研究の土台となるデータ中心ワークフローを全米の研究者・教育者に提供。NAIRR等のNSF基盤と連携する。
助成の概要(一次情報)
- 交付額約900万ドル($9,000,000) / 総額見込 $24,500,000
- 受給機関Morgridge Institute for Research, Inc.(WI)
- プログラムData Cyberinfrastructure
- 期間2026-05-15 〜 2031-04-30
- 資金提供米国科学財団(NSF) / NSF
要点
- 科学データのライフサイクルを支える全米規模のデータ基盤(FabAID)
- AI駆動研究の土台=データ中心ワークフローを研究者・教育者に提供
- Open Science Data Fabric(OSDF)を運用、Pelican PlatformとHTCondorをオープンソース提供
- NSFサイバーインフラ・エコシステムやNAIRRと連携
- 交付額 約900万ドル・モーグリッジ研究所主導・2026〜2031年
米国科学財団(NSF)は、モーグリッジ研究所(Morgridge Institute for Research)が主導する「FabAID(Fabric for AI-Driven Science=AI駆動科学のためのデータの織物)」に約900万ドル($9,000,000)を交付した(NSF Award 2609485、プログラム:Data Cyberinfrastructure、期間2026年5月〜2031年4月)。
抄録によれば、FabAIDは科学データセットのライフサイクルを支えるサービスと技術を全米規模で織り上げる。これにより研究者は、AI駆動研究の土台となる「データ中心のワークフロー」を効果的に管理・活用できる。科学データ庫、データの作成者・管理者(curator)、処理能力を統合することで、全米の教育者・研究者に一貫した強力で信頼できる機能群を提供する。これらの機能は、統合されたNSFサイバーインフラ・エコシステムや、NAIRR(国立AI研究資源)等の取り組みによって支えられる。
技術的には、Open Science Data Fabric(OSDF)を運用して計算資源との間でデータを届け、データセットの発見能力の拡張、能動的なメタデータ抽出、アーカイブ統合を行う。データ中心のワークロード・サービスは分散コンピューティング基盤と統合され、研究者が数十億規模のデータ点を変換・シミュレーションし、AI向けにデータセットを整える。基盤はPelican PlatformとHTCondorソフトウェア群の上に構築され、オープンソースとして配布・支援されるため、自律的な組織を横断して利用できる。あわせて、利用コミュニティへの研修・協働(facilitation)を通じて、全米統合データサービスの活用を後押しする。
なぜ重要か
AI研究の「データ供給網」を国家規模で整備する事例。AI for Scienceやデータ基盤・MLデータ整備に関わる読者にとって、米国がオープンソースでどのようにAI向けデータ基盤を構築しているかの参考になる。
よくある質問(FAQ)
なぜ「データ基盤」がAIに重要なのですか?
OSDFやPelicanとは?
出典(一次情報)
出典:NSF Award Search(米国科学財団・パブリックドメイン)。金額は交付額(obligated)。個人情報保護のため研究代表者名は扱っていません。
- NSF Award(原文・公式)
- NSF Award ID: 2609485